結婚30周年は「真珠婚式(しんじゅこんしき)」。
真珠と海南、なんだか相性ぴったりだね。
それで、旦那さんが実家のお兄さん夫婦たちを誘って、三家族で三日間ホテルに滞在。
これがね、私のバックパッカー人生でいちばん高級なホテル😎
ほんと世間知らず田舎者だわ、私。
部屋に入った瞬間、幅4メートル、長さ2メートル、高さ1メートル超のベッドに度肝を抜かれた。
足の短いデブオバサンは、二、三歩助走しないと飛び乗れないんだよ。
大の字になって、ふさふさの長い髪を広げ、首を伸ばして見上げると、天井には星のように小さなライトがまたたいている。
顔を横に向ければ、足の先の向こうに一面の窓、ゆるやかに流れる美しい夕暮れの海景色。
暑いのに急に冷えて、風邪ひきそうで怖くなって、旦那に頼んで大きな窓を開けてもらった。
「ドンッ」と音を立てて海風が吹き込んできて、カーテンや服がひらひら舞い上がる。
ああ、海風に包まれて帰郷したんだ…
このひととき、千年万年に一度でもいい。
風が起これば、小さな部屋の片隅にさえ、海のような広がりが生まれる。
風が止まれば、白髪まじりの私たち夫婦がただ静かに寄り添っている。
暑さも、寒さも、ぬるさも、冷たさも、あらゆる気候を越えて、三十余年。
共に走り抜けてきて、もう「八風吹けど動ぜず」😊
小さな草庵をいくつか築き、老夫婦二人で、歩むも安らか、留まるも安らか。
夜、灯の下で子らと語らい、
横浜 ― いま語り継がれ、
海南 ― 古より繋がっている。
ほんとはね、9月11日こそが正式に入籍して、夫の家でニンニク叩いて唐辛子刻んで、台所に立ち始めた「本当の就職記念日」。
「せっかく帰ってきたんだし、みんなで楽しく」
夫と三十数年かけて切り拓いた労苦が、祖先の耕した大地の上で、親族に一つひとつ語られる。
まるでおじいちゃんおばあちゃん、ご先祖様たちから大きな「いいぞ!」の親指をもらったような気分😉
東京では、よくダンス友から「痩せなさい」って言われるけど、海南の村に戻れば「ふっくらして福がある」と褒められる。
あははは😄
焼き豚をもう一切れ食べても、胸を張れるってもんよ。
お兄さん夫婦たちは、私が海南の習慣を知らないからと、初一十五ごとに代わりに祭り事をやってくれる。
帰省するたび、することといえば食べることばかり。
感謝🙏













