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やりとりは、私と1対1で、他の人には見えません。
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不登校や引きこもりが長くなると、親も疲れてしまいます。
最初は何とかしようと声をかけたり、学校へ行けるように働きかけたりしていても、思うような変化がないと、
「もう何を言っても無駄だ」
「本人がその気になるまで待つしかない」
という気持ちになっていきます。
そして気づけば、関わること自体を諦めてしまうことがあります。
ただ、子どもの立場からすると、
「放っておいてほしい」
と思う一方で、
「見捨てないでほしい」
という気持ちも同時に持っています。
ここがとても複雑なところです。
私は親の関わり方を考えるとき、
「コントロールしないけれど、関心は持ち続ける」
ということが大切なのです。
例えば、
「学校はどうするの?」
「いつになったら行くの?」
「このままでいいと思っているの?」
子どもに聞きたいと思うことはわかりますが、これはコントロールに近い関わりです。
一方で、
「おはよう」
「今日はいいお天気ね」
「お昼は何か食べる?」
「好きなお菓子買ってきたよ」
こうした声かけは、相手を変えようとするものではなく、
"あなたの存在を気にかけていますよ"
というメッセージになります。
親はつい、
「何か役に立つことを言わなければ」と思います。
でも子どもが受け取るのは言葉の内容よりも、
"自分に関心を持ってくれているか"
の方だったりします。
不登校の子どもたちは、
学校へ行けない自分、
期待に応えられない自分、
周りと違う自分を責めていることが少なくありません。
そんな時に、
親まで諦めてしまうと、
「やっぱり自分はダメなんだ」
という思いが強くなってしまいます。
では、どこまで関わればいいのでしょうか。
これは難しい問題だと思います。
なので、これはあくまでも私の考えということですが、
不安から動いているのか、愛情から動いているのか
を一つの目安にすると良いと思います。
それには自分の心に聞いてみる必要があります。
不安からの関わりは、
「何とかしなきゃ」
「このままじゃ大変」という焦りが出ます。
すると言葉が増えます。
説得したくなります。
管理したくなります。
でも愛情からの関わりは、
「この子にはこの子のペースがある」
「今は苦しい時期なんだろうな」
という理解が土台にあります。
だから必要以上に詮索をするような問いかけはしません。
そして、見捨てもしません。
孟子 に「助長(じょちょう)」という話があります。
稲を育てる時、
稲を早く伸ばそうとして引っ張りました。
これで早く植物が育つ、と、思っていたのに、翌日見たらその苗は枯れてしまっていたというお話です。
根っこが土から浮いてしまっていたんですね。
つまり、手をかけすぎたら枯れてしまった、ということです。
だからといって、
水もやらずに放置すればやはり枯れてしまいます。
必要なのは、
芽を引っ張ることでも、
見捨てることでもなく、
育つ力を信じながら水を与え続けることです。
子どもとの関係も似ているのかもしれません。
親は、
子どもの人生を代わりに生きることではありません。
けれど、
「あなたがどんな状態であっても、私はあなたに関心を持っている」
というメッセージを送り続けることはできます。
毎日会話がなくてもいい。
劇的な変化がなくてもいい。
挨拶だけの日があってもいい。
それでも、
「おはよう」
「おやすみ」
「今日は暑かったね」
そんな小さな関わりを切らさないこと。
それは子どもにとって、
帰る場所があるという安心感になります。
干渉しすぎず、見放しもしない。
その匙加減とは、
子どもを変えようとすることを手放しながら、
子どもへの関心だけは手放さないことなのではないでしょうか。
親にとっては簡単なことではありません。
むしろ、とても忍耐のいることです。
しかし、その静かな関わりこそが、
子どもが再び外の世界へ向かう力を取り戻す土台になっていくのだと思います。
これも境界線の引き方の話です。
境界線は奥深く、ちょうど良い境界線を手に入れるためには、
知識と思考錯誤、両方が必要となります。
もう寂しくはありません。
この自分で大丈夫と思えたら
新しい世界に踏み出すことが出来ます。
そんなお手伝いが出来たら嬉しいな、と思います。
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