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🍜 ②池袋西口に残る昭和レトロな商店街 

 

 

 

 

 

池袋駅の西口を出て駅前から広がる飲食街をすすむとピンク色の外壁が特徴的な「ロサ会館」というテナントビルがあり、長らく池袋西口のランドマークとなっていたが、いよいよ解体されてしまうことになった

 

あまり内部の店を利用したこともないし個人的には、さほど縁のない建物なのだが、やはりなくなってしまうのは寂しいので前回の記事で、ちょっとしたスペースを割いて紹介した

 

 

埼玉県富士見市出身の漫画家えのあきらに聞いたら高校生の頃、東京に出て遊ぶときによく利用したそうだ

 

当時彼は、東京の私立高校に通っていたので、それが当然の流れだったそうだが、地元の高校に進学した者は東京に出るようなことはあまりなく、地元のダイエーやゲーセンなどに集まっていたそうで、しばらく会わないうちに、ダサい田舎の高校生になっていて驚いたと語っていた

 

 

当時はインターネットもなく手軽に情報を収集できる背景がなかったとはいえ、ネット時代になっても目を覆いたくなるような田舎のDQNが存在しているように、やはり現場に行かなければ生きた情報を体感できないということがわかるエピソードである

 

 

 

 

 

 

 

 

「ロサ会館」からJRの線路沿い方面に向かうと右手に何やら建物を取り壊したような更地があり、広大な線路の敷地を挟んだ反対側の東口にあるPARCOの裏側が見えていた

 

手前に見えている駐車場は明らかに不自然なので、何か古い建物を取り壊した跡地だと思われるが、いちばん古い2009年のストリートビューを見てもこの状態で、地上げの失敗、もしくは計画的な更地であろう

 

 

そのまま道なりにすすむと町並みは、それまでの飲食街からだんだんと怪しげな雰囲気に変わってきた

 

 

 

 

 

 

 

 

角地にあるビルの1階に「ラーメン太る」という怪しげな屋号のラーメン屋があった

 

店名の上にある「ニンニクいれましょ」のキャッチフレーズを見るまでもなく、いわゆる二郎インスパイア系ラーメン店だとわかる

 

 

隣の雑居ビルには風俗なのか別の業態なのか微妙な店の看板がズラリと並んでいて、いよいよ怪しげな店が集まる池袋西口の本領を発揮していた

 

 

 

 

 

 

 

 

そのすぐ先の線路寄りに「へいわ通り」という商店街のアーチ看板がある

 

この通りまでやって来る物好きはあまり存在しないようで、それまでの雑踏といった雰囲気から一変して、地元民向けの落ち着いた商店街といった佇まいだ

 

 

今回の散策では、この商店街を抜けて国道254号線を越えた先からはじまる、さらに地元民に向けた昭和レトロな商店街に向かうわけだが、そろそろお腹が空く時間帯のため何か食べる店を探していたら……

 

 

 

 

 

 

 

 

東高円寺と吉祥寺、中野に店があるベジポタつけ麺の「えん寺」の支店を発見して驚く

 

 

「えん寺」は、どの店にも複数回通っていて、一時期は東高円寺の本店に足しげく通ったので、今日の夕食はここしかあるまい……と、店に入ることにした

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ビジュアルは今まで入ってきた他の店とかわらずドロドロのベジポタつけ汁も健在だ

 

薬味はネギと水菜、柚子というのも変わらず本店と同じレシピで作られているようだが、心なしか柚子の風味が薄い

 

 

麺はいつも注文する胚芽入りの太麺で、これも本店と変わらず。本店や吉祥寺はけっこう混雑するので、空いているこの店は駅から遠い点を除けばけっこう狙い目かもしれない

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「えん寺」のつけ麺で腹を満たしたあとは、昭和な雰囲気が残る「へいわ通り商店街」に入ると、それまでの歓楽街寄りの飲食街といった感じから、地元民に向けた商店街の風景に変わり、怪しげな空気は跡形もなく消え去った

 

 

いかにも昔ながらの鮮魚店などがあり、初めて訪れた者は池袋にこんな風景が残っている意外性に驚くだろう

 

 

 

 

 

 

 

 

 

電気屋といえばたいていPanasonicとかnational、TOSHIBAな印象のなか「SHARP」という冠のついている「ニューライフ 福井電気(株)」という斜めのストライプが目立つ看板建築があった

 

しかし、壁面の塗装は色褪せシャッターの前には、何やら石材のような物が積まれ廃業してしまっているような雰囲気だ

 

 

気になるのが隣の店で佇まいは新聞販売店のようなのに、入り口のドアのガラスには「包通天」という中国語らしき文字が記されたポスターが貼られ、2階の窓には「個室ルーム有り」「運気がよい ドリンクバー お菓子」など意味不明の文字列が確認できる物件であろう

 

これらの文字の並びからは中国系の怪しい風俗店しか連想出来ないのだが、果てしてどのような業態の店なのだろうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

少し先の向かい側にも「極 蘭州麺」という中国系らしき料理屋があり、この界隈も小岩地区と同様に中国系の移民が多く住むのだろうか?

 

いろいろと気になるので調べてみるとGoogleマップの口コミに……

 

 

 

 

 

 

 

やはり直感的に感じた印象は間違いではないようで、どうやら怪しげな貿易関係の店らしく警察と揉めている光景が投稿されていた

 

 

その一方で「極 蘭州麺」は、本格的な上海料理の店でフレンドリーな中国人夫婦が経営する評判のよい店のようで、移民社会の明と暗を見たような気分になった

 

 

 

 

 

 

 

 

このあたりまで来ると「へいわ通り」に曲がった直後のような通行人も激減して、都内の駅前商店街的な風景から、埼玉県や千葉県の寂れた商店街のような雰囲気に変わった

 

これが池袋の西口の繁華街の続きとは思えない閑散とした光景である

 

 

 

 

 

 

 

 

少しすすむと真新しい軒先クレハロンテントに「各種・自動車・販売 三吉モータース」と記された看板建築の自動車販売店があった

 

 

店内には自動車が確認できるし明かりも灯っていることから現役だと考えられるが、それにしても、やけに小さな自動車販売店で、ほとんど町の自転車屋の規模しかない

 

業者向けのオークションで落札した車を軽く整備して、他の販売店に転売して利益を出しているのだろうか?

 

 

どのような業態なのかも気になったが、それよりも気になるのはこの建物の置かれているシチュエーションだ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

右隣には同じような建物を取り壊したものと思われる狭い更地の隣にやけに縦長なエンピツのようなマンション、そして左隣にも同じようなマンションに挟まれて“捕らわれた宇宙人”状態になっているのだ

 

これはあまりにも不自然な光景なので、以前はどんな様子だったのか、過去のストリートビューを見てみると……

 

 

 

 

 

 

 

 

驚いたことに「三吉モータース」の隣には店舗兼事務所の倍はあろうかという「整備工場」が付随していたのだ

 

これなら店舗がやけに小さくても説明がつく。要するに自社整備をやめたか移転したかで

規模を小さくして浮いた土地にマンションを建て、多角経営に切り替えたのだろう

 

 

このなくなってしまった昭和30年代の東京の風景を想起させる自動車整備工場の雰囲気が最高で、これを見ることができなかったのが残念でならない

 

 

「へいわ通り」商店街は、この「三吉モータース」のすぐ先で国道254号線とぶつかって終わる。ということで、次回は連載3回目という早いペースで目当ての場所に到達する予定だ

 

 

 

続く

 

 

 

 

 

 

 

†PIAS†

 

 

 

 

 

 

 

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