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🗻 ⑰ダブル凸型看板建築の小向日用品売場 

 

 

 

 

 

川崎市の、いや日本の至宝とでも呼ぶべき往年の姿を保った「小向マーケット」から徒歩数十秒の場所に「小向日用品売場」がある

 

 

こちらは時おり見かける「凸型看板建築」の「凸」の部分を二重に重ねた珍しい形状の看板建築で、大袈裟なわりに派手さは感じさせない簡潔にしてインパクトのあるスタイルは、ドイツ表現主義を彷彿とさせる

 

一見、派手さを求めたようなこのスタイルは、よく観察すると意外とシンプルな構成であることに気づく。つまり、このデザインは豪奢な贅沢品ではなく、あくまでも日常で使用する「日用品」を扱うという業態を暗喩的に表現しているのである

 

 

という寝言はともかく、初めてこの物件を見たときには、思わず「おおっ」という感嘆の声が出たぐらい感動した

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

久しぶりに訪れた「小向日用品売場」は、すべての入り口は閉ざされており、いつもなら開いていたシャッターの横にある窓の前にはプランターが置かれていた

 

こちらの物件は昨年、最後に残った鮮魚店が廃業したという話をブロ炉友さんが書いていたように、もはや明かりが灯ることはない

 

 

とりあえず隣の更地(駐車場)から建物の横の部分をたしかめてみると……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

やはり明かりはどこにも灯っていなかった

 

こちらの「小向日用品売場」は、まだ現役の小向マーケットとは異なり、いつなくなってしまうか予断を許さない物件だから、情報収集を怠らないようにしなければなるまい

 

 

 

 

 

 

 

 

小向のあたりは、現在は国道1号線に沿って飲食店やコンビニ、ブックオフ・スーパーバザールなどの郊外型大型店が並ぶだけになってる

 

 

しかし小向マーケットのある細い路地は、かつては商店街だったようで、あちこちにその残滓が見られた

 

僕の記憶では2軒の八百屋、ヤマザキショップ、クリーニング店などがあったが八百屋は1軒になり、僕も以前パンや缶コーヒーを買ったことがあるヤマザキストアーも廃業してしまった

 

 

現在も活発に営業しているのは「マルダイ」という中型のスーパーぐらいで、あとは上の写真の茶舗ぐらいだろうか

 

そして、2軒のこのマーケットの近くには、もうひとつ忘れてはならない重要な物件が残っている。しかし、それは路地裏ではなく国道1号線沿いにある

 

 

 

 

 

 

 

 

 

昭和初期に建造されたものと思われる擬洋風建築のこちらの建物である

 

この物件を最初に見たときは、看板建築ではないかと思ったが、角度を変えて撮影しても木造建築を思わせる部分はどこにもなく、おそらくRC構造ではないかと考えられる

 

 

しかし、この建物の不可解なところは、看板建築のように装飾されているわりには、店舗らしい雰囲気がまったくないことであろう

 

もしかしたら1階の小さな扉だけしかない部分に、昔は店舗があったのかもしれないが、それよりは最初から倉庫(洋風の土蔵)と考えたほうがすんなり納得がゆく理由かある

 

 

というのは、現在は下の写真にあるように建物の隣にプレハブ小屋のような建物があるだけであるが、2015年頃までは……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

このように「中村金物店」という、渋い平屋建ての看板建築かあったからだ

 

そのことから、この擬洋風建築は金物店の土蔵だったのではないかという推理が成り立つ。金店は簡素な建物なので簡単に取り壊せたが、こちらの擬洋風建築は土蔵的な堅牢な造りのため取り壊しにはコストが嵩むから放置されている……

 

というのが僕の想像だ

 

 

それにしても、この場所は高校生の頃から数えきれないほど通っているので、ある日通りかかるとこの金物店が跡形もなく消え去っていたのを見てショックを受けた記憶が残っている

 

 

ということで小向編はこれで終わって、次ぎは川崎市中部では武蔵新城と並ぶ賑やかな商店街がある東急東横線の元住吉駅の物件を紹介しよう

 

 

 

 

元住吉駅には東横線と直角に交差する商店街が1キロあまりにわたって続いている。東口の商店街は綱島街道の先ですぐに終わってしまうが、西口の商店街は、尻手黒川道路まで数百メートル続く

 

 

商店街は「ブレーメン通り」と名付けられ、定時になるとカラクリ人形のブレーメンの音楽隊が演奏をはじめるギミックがあるけれど、僕は一度しか見たことがない

 

この商店街には横の広がりはなく、ほぼ一本道として続くが駅の付近は横道にも多少の店がある

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回、久しぶりに元住吉商店街の横道部分を歩いて驚いたのは、僕の知らないあいだに「クラシックカメラ みなとフォト」という店が出来て、そして知らないあいだに廃業していたことだろう

 

近所なのに元住吉の商店街は、メインストリート以外は数年間足を踏み入れていなかったので、これには驚いた

 

 

ちなみに隣にある派手なハンバーガーショップは、定休日で閉まっているだけである

 

だがこの商店街の最大の見所は、メインの商店街を数百メートルすすんで、そろそろ終わりが見えてきたあたりにある物件の

 

 

 

 

 

 

 

 

こちらの「コーヒー&スナック FUJI」であろう。ということで、次回シリーズ最終回はこの素敵な建物を紹介しよう

 

 

 

 

 

 

 

†PIAS†

 

 

 

 

 

 

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