まいどっ!
大人ピアノ代表
ぴあのんです
音大の門を くぐり
3階まで 駆け上がると
先生の音が 聴こえる。
階段を 上がった先は
ホールになっていて 各部屋からの
ピアノの音が 漏れ 聞こえる。
何回かのレッスンを受け
先生の音が わかる。
今日は ショパン。
甘い
とろけるように 甘い
もう レッスンが 始まっているかの
高揚感


このまま 聞いていたい衝動に
かられるが ゆっくりと ドアを開ける
『やぁ、元気かい』
嫌味のない 爽やかな 関東弁
耳に 心地よい
先生の お人柄 なのだろう
『早速だけど、3月に 発表会が
あるんだ。
どうだい、モーツァルトのソナタでも
弾いてみないかい?』
えっーーーー


やめてくれぇーーー


この前の プロに囲まれた発表会が
脳裏に よぎる
先生に
いかに 居心地が悪かったか
いかに 場違いであったか
いかに 恥ずかしかったか
を 正直に伝え 発表会 辞退を 伝えた。
先生は 優しく 穏やかに
こうおっしゃった。
『何を 言うんだい。
君は まだ 初心者なんだ。
難しい曲が 弾けないのは
当たり前じゃないかぁ〜
そんなこと 気にしちゃ ダメだよ。
いいかい
お客さんはね
難しい曲を 聴きに来てるんじゃないんだよ。
君の音を
君のつくる世界を
聴きに来てるんだよ。
君にしか 出せない 音が
あるんだよ。
上手いとか 下手とか
ないんだよ』
ちょっと 自分が恥ずかしくなった
先生の 大きさを感じて
泣きそうになってしまった。
←泣けへんけどな
そして その日から
普通のおっちゃんが(先生のこと)
千秋先輩に 見えるようになった。
そして 私は その日から
モーツァルトのソナタに 励む
んが しかし スケール 転びまくりで
仕上がらず


結局
発表会は 見送ることに なった。
内心 ホットした私。
あかん、やっぱり 1個も
学んでない ぴあのんでした
