神戸市の自宅で高級婦人服のオーダーと
プロの縫い方をお伝えする洋裁教室をしています
アトリエゆかりの縫製女子ゆかりです
シャネルのデザイナー、カールラガーフェルドさんの突然の訃報・・・。
びっくりしましたね。
偉大なデザイナー。
心からご冥福ををお祈りいたします。
「シャネル」私にとっては、到底買えない手の届かない服です。
二年前nutteのお仕事で
シャネル2016春夏のオートクチュールコレクションで発表された一枚のドレスコートに一目惚れされた方が再現してほしいと職人を募集されていました。
シャネルかぁ・・・。
正直私は戸惑いましたが、やってみたい‼という好奇心の方が強く、応募しました。
それまでにシャネルの製品の中の中まで見たのは一度だけで驚きが沢山ありました。
あの縫い代幅であのシルエットを出すにはどんなくせとりが必要なのか?
細工しているようでシンプルに仕立てられていて
意外だなぁと思った記憶がありました。
今回のこのチャレンジで私はシャネルの縫製を再現出来るのか?生地はリントンでもそもそもパターンナーが違うし私のようなぺーぺー職人が仕立てた所でシャネルに近づくのか⁉
シャネルのアトリエのDVDも見ましたが、縫製のヒントとなる部分は詳しくは映ってなく
ただ、アトリエの皆が、カールに振り回されながら文句ぶつぶついいながらも、彼の要求に近づけようと、奮闘していました。
それで感じたのは職人皆が明るく仕事しているということ。
そして、無理難題言いながらも、職人を大事にしているカール。
ひとつのチーム、家族の様に感じました。
やはり、お互いに信頼しあっていないと良いものは作れない。
時には間違うこともあるけどそれを指摘されたら、言い訳せず、素直に受け止める。
そして次に生かす。
仕事で、失敗して仕事で相手に迷惑かけたら、
それは次の仕事で取り返す。
そんなことを感じたDVDでした。
デザイナーに振り回され、パターンナー・縫製職人は展示会までバタバタなのは3年位前まで勤めていた某高級ブランドメーカーのアトリエに似ていたかな(笑)
同じように疲れたらキャンディ食べながらぶつぶついいながらも、要求に答えようと皆が必死。
展示会後、デザイナーにありがとうって言われることが嬉しくて、それが最高のご褒美でした。
話はそれてしまったけど
この案件に不安もありましたがとにかく、ご依頼者さまが仕上がる過程を凄く楽しんで下さって
私とパターンナーはこの方の希望を形にして喜んでいただきたいと言う想いで、3人の想いがぴったりと合い、満足頂けるコートに仕上がりました。
ここに至るまでにも私はパターンナーに→袖のいせを増やしてもっとふんわりしたい。
イメージを最初に伝えていたのに
いせ分量が足りないって文句いってましたけどね。
くるみボタンの柄も迷いに迷って、くるみボタン何個も作りました。
最後まで妥協せずやりきることができて
このご依頼に携われて職人として一回り成長したかな。
ヌッテのルールでお会いできない、お電話できない、やり取りは全てメールのみ‼なのでご依頼者さまとメールのやり取りは40回を越えてました。
お会いできない相手にぴったりのコートができたのは、彼女が送って下さった一枚のシャネルスーツのおかげでした。
その着用写真を見ながらサイズ感を決めていけました。
シャネルのスーツを中の中までまた見る事ができましたが、やはり感じたのはシンプル。
素材を生かしていました。
以下ご依頼者さまからの評価です。
↓
縫製のお仕事もメールでのやりとりも大変丁寧で、納品いただきましたお洋服は、感激するほど素敵に仕上げてくださいました。本当にありがとうございました。
感激です!着丈、身頃、ぴったりです!衿の感じもお願いしていた通りで、理想的です!本当にありがとうございました。
また、生地選びから、いろいろと相談にのっていただき、ボタン、ベルトいろいろと迷って、変更などありましたのに、いつも丁寧に対応いただき、ありがとうございます。
わたしにとっては、ビッグプロジェクトで、残念ながら、なかなか次々とはお願いできないのですが、機会がありましたら、ぜひまたよろしくお願いいたします。
嬉しすぎるお言葉・・・。
私を成長させてくれたシャネルスーツの再現。
一度はシャネルのアトリエで働いてみたい・・・いやいや、見学だけでもしてみたい!と夢見る縫製女子でした。

