こんにちは!木蓮です。
本日も続きをどうぞ!

この話は、アホな女が「フランス」から「日本」へ帰国するはずだったのに、なぜか「中国」に入国していた物語 vol.8

<第8部>~右往左往~

 

怒りにまかせ、壁を蹴り飛ばしながら歩く男性を横目に、次の行先である仁川国際空港へ行くため、大韓航空受付前で、

おとなしく待つことにした。

 

ちなみに、ネットにどうしても接続したい理由があり、Zhengzhon空港でチケットを購入。

やり方がわからず、おたおたしていると、すかさず可愛い女性が現れ、ささっと手続きをしてくれた。

 

「ありがとう」と伝えると、

素敵な笑顔で「ニホン、ダイスキです!」と答えてくれ、

少し心が落ち着いた。

 

 

ところで、Zhengzhonってどこ?

ずっと謎だったので検索してみると「鄭州市」だった。

私にはあまり馴染みがないけれど、大きな空港で、どうやら少林寺を学ぶ方には人気の都市らしい。

 

 

それにしても……。

今まで、何があっても避けてきた「大韓航空」。

こんな機会でもなければ、乗ることもないだろうとちょっとした冒険気分に。

 

 

大韓航空の窓口は、まだ真っ暗で、人っ子一人いやしない。

 

「どこに並んだらいいのだろう?」

 

よくわからないまま、ロープが置かれている付近に立っていると、何組もの中国人の団体ツアーの方たちがやってきた。

 

言葉もわからないし、並ぶ場所もわからない。

それなのに、みんな私の後ろに並んでいく。

 

仕方なく、団体ツアーの中に入り込まないように気を付けながら、右へ……、左へ……と、少し場所を移動してみると、みんな私についてきて、右へ……、左へ……。

 

3回くらい試し、周りが右往左往するのも、さすがに気がひけ、受付が開くまでおとなしく待つことにした。

 

 

時折、「パンダ、パンダ!」と話しかけられ、

「パンダ、パンダ?」とオウム返しに

答えてみることを繰り返す。

 

私は「団体客じゃないのよ」という顔をしながら……。

お互い全く通じてないのだけど、なんとなく「この人中国人じゃないな」とわかるようで、みんな適当に散ってくれた。

 

 

それから、30分ほど待っただろうか?

ようやく、何人かのグランドスタッフが現れた。

 

すると、中国人のツアーコンダクターがどこからか現れ、大韓航空グランドスタッフと言い合いを始める。

 

もしかすると、普通に話しているのかもしれないけれど、私には喧嘩しているようにしか見えず、「早く韓国に脱出したい

」と願うばかり。

 

攻防戦を見飽きたころ、なぜだか、私が適当に決めて立った場所のロープが外され、私が1番にカウンターに案内された。

 

例によって、中国人ツアーの方たちは、私を追い抜かそうと何度か試みたけれど、大韓航空スタッフが「彼女が先よ!」と怒ってくれ、無事にカウンターまでたどり着いた。

 

 

 

 

「Hello~」

 

優しそうなお姉さまが、話しかけてきた。

しかし、私はまだまだ油断できない。

ここでまた、ぐっと気持ちを引き締め、ヘルシンキからの過酷なフライトをメールを見せながら説明。

 

すると、スタッフの女性が、「信じられない!」と声をあげ、

「荷物は大丈夫なの?!」と、心配しはじめた。

 

どうやら、私のフライトは、

鄭州空港⇒仁川空港までが『大韓航空』

仁川空港⇒関空までが『アシアナ航空』

となっているようだ。

 

ここで、私も知らなかった事実が判明。

実は今回の私のチケットは、JALのサイトから取ったもの。

フィンエアーと共同運航というか、

フィンエアーが主体だった。

 

この2つは「ワンワールド」というグループに属している。

 

ところが、先ほど乗った思い出のキラキラ「吉祥航空」、アシアナ航空は、全日空と同じ「スターアライアンス」グループで、大韓航空に至っては、「スカイチーム」グループ。

 

私は詳しくないのだけれど、グランドスタッフの説明によると、普通、フィンエアー、すなわち「ワンワールド」グループの荷物が、スターアライアンスグループの飛行機に載るということはないそうだ。

 

そのため、全く悪くない大韓航空の責任者が、私に何度も謝ってきた。

 

 

「お客様、すみません。

私どもは、お客様の荷物を載せることはできません」

 

しかし、私には手荷物しかない。

 

「ご安心ください。

私には現在スーツケースがありません。

私自身は飛行機に乗せてくれるんですよね?」

 

不安になりながら尋ねると、

「もちろん、お客様自身は安心して乗っていただけますよ」

と言われ、ホッとした。

 

この時点で、

「ここまで来たら、どんなプロペラでも乗ってやろうじゃないか」くらい、気だけは大きくなっている。

 

ただ、この荷物についての話には続きがあり、

なぜ、大韓航空スタッフが心配し、ややこしくなっているかは、最終の関空で判明し、私には目から鱗というか、みんな知ってた!?と、この長いストーリーを書くに至っているのである。

 

 

<つづく>