こんにちは!木蓮です。
本日も続きをどうぞ!

この話は、アホな女が「フランス」から「日本」へ帰国するはずだったのに、なぜか「中国」に入国していた物語 vol.7

<第7部>~あの液体はなんだったんだろう?~


「あの、ここってケンタッキーですよね?」

 

私はなんとか中国への入国に成功し、

何とも言えない喉の渇きと空腹を覚え、

ケンタッキーに入ったはず……。


妙なイチゴの匂いがする店内に不安を覚え、
念のため、ニコニコしている店員さんに聞いてみる。


「はい!ご注文はどうされますか?」


彼女越しに見えるお客さんたちは、
なぜかみんな黒い手袋をはめていて、
真っ赤なイチゴを口に運ぶのに大忙し。


メニューの見方が全くわからず、

かなり挙動不審に「わからない」と伝えると、
タッチパネルに誘導された。


店員さんはとても優しくにっこり微笑みながら、
「私、日本大好きです」と、
1つ1つオーダーの仕方を教えてくれた。


たとえ、その言葉が嘘だったとしても、
能面で応対するフィンエアーの人たちよりは気持ちいい。


マックとさほど変わらないタッチパネルを押しながら、
ふと手が止まる。


「飲み物はいかがしますか?」


私よー、ここで変な冒険心を出さず、
おとなしくコーラでも頼んでくれー!!


理性と好奇心。
 

そのどちらに軍配があがるのかは、
その人の自制心に関わってくるのだろう。


私の目は、コーラの下にある何層にも別れた
不思議な飲み物に釘付け。


どうやっても、無難にすごせない女で、
ただただ呆れてしまう。


湧き上がる好奇心に負けた私は、
なんだかよくわからない飲み物を
オーダーしてしまった。

 

あとはなるようになるだろう!


オーダー品が出てくるであろう

カウンターをボーっと眺めていると、
誰かが頼んだフライドチキンが出てきて、
その横に黒い手袋が置かれていた。


『なるほど!!』


あの黒い手袋集団は、チキンを食べるためなんだ!


イチゴの正体はわからなかったけれど、
多分、その辺の朝市で安く売っていたのだろう。

 


ここに来て、
「無事に日本に帰りたい」という気持ちから、
店員さんに「イチゴ」の質問できなかった

気弱な私を許して欲しい。

(FBでも随分質問されたけど、本当に理由はわからない)

 


それにしても、
1箱4パックは入る木箱を2箱も抱えている家族やカップルが3組はいる。


今から旅行する人が買う量じゃない。


まさか、旅行前にイチゴが食べたくなるのだろうか?

 

私の戸惑いをよそに、
「お待たせしましたー!」


明るい店員さんの声が響き、私の注文の品が完成。

 


先ほどの喉の渇きを思い出し、
大きく一口を飲み込んだ……。

 

「まずい!
そして、あっまーーーーーーい!!」

 


 

 

何の味だかわからないほど、
脳天を突き抜ける衝撃的な甘い液体を
飲み込むべきか、もどすべきか……、
一瞬ひるんだ。


結論。
この液体は飲めない。

どうしても、喉をとおる代物ではなかった。

 


喉が渇いて入ったケンタッキー。


「後悔先に立たず」
とはまさにこのことだ。


とりあえず、チキンサンドみたいなものを
無理やり食べ、お腹がすいたのは解消したけれど、
むしろ、喉はさらに乾いてしまったではないか。

 


がっくりした気持ちを抱えながらケンタッキーを出て、
ひたすら大韓航空のチェックインが始まるのを待つ。


その間、様々な出来事があった。
まず、トイレは久しぶりのトルコ式!!
散々聞かされていた、


「ニーハオ トイレ」ではなく、
ちゃんと扉がついていただけで感激!


ある意味、「扉なしトイレ」は覚悟していたから、
それだけで、気持ちがすーっと楽になった。


トイレから出ると、1人の男性が、
搭乗口に向かうのを拒否され、
わめき散らしている。

 


どうやら、買い物をしていて、
時間を忘れてしまったのだろう。
「中に入れろ」とわめき暴れている。

 


結局、彼は、飛行機に乗せてもらうことはできなかったようで、壁という壁に八つ当たりしながら、
怒り心頭でどこかに消えていった。

 

それにしても、たった数時間待っているだけなのに、

知らないことだらけ。

この後も、いろいろ不思議なものを見ることになった。

 

*写真はなるべく撮らないほうがいいと言われ、大きなカメラを抱えている私はひたすらおとなしくしていたので、写真があまりなくてすみません。

 

 

<つづく>