グラン・テスト地方 モゼル県
Metz(メス、メッス)

 

こんにちは!木蓮です。

最低気温が氷点下の日も珍しくなくなり、毎朝霜が降りる日常が戻ってきました。

 

本当は昨日までに、カレンダーの半分は送りたかったのですが、プレゼント用に準備したハガキが明日届くそうでして……。

しかも、明日から12月5日まで出張しております。(もちろん、2023年度版の12月の景色もいっぱい撮ってきます)

宛名や説明文はすでに準備万端。とにかく急いで包みますので、あと少しお待ちくださいませ。

 

*もしも、無事に申し込めたはずなのに、私からのメールが届かない!という方は、アメブロのメッセージか、インスタのDMなど、いろいろな手段でご連絡くださいね。

 

さて、今日は前回の続き。

先日のドラゴンの通りを歩いていると、こんなに綺麗な金髪の男の子がすごい勢いで走ってきました。

 

 

 

 

ところが……。

 

突如、自分がひとりぼっちなことに気づいたらしく、不安になったのか、ずっとママのことを待っていました。

その姿がとっても可愛くて。

 

さて、小さな男の子の前に現れたのは、ドラゴン「Graoully(グラウリー、グローリーなど)」

メッスのシンボルであり、テドン通の空にいます。

 

 

 

 

実は一時期、強風で翼が飛ばされる被害をうけ、8か月に渡る修復作業のため、お役目を一休みしていたようですが、2019年11月25日に再びこの場所へ戻ってきました。

 

伝説のドラゴン・凶悪なグラウリーは、キリスト教初期の時代である3世紀頃、メッスの円形闘技場に他の無数の蛇とともに暮らしていました。

底なしの食欲を持つグラウリーは、メッスの子供たちを餌食にしていました。(グラウリーの吐く息に毒があり、町中の人たちが毒殺されたという話もあります)

 

しかし、メッスの最初の司教である聖クレマンは、古いローマ時代の円形闘技場に説教場を構え、強力な魔除けを整えます。蛇が彼を襲うと、すぐに十字架の印をつけ、蛇を川に追い詰め、最後に蛇の主人である恐ろしいグラウリーと戦うことになりました。

壮絶な戦いの末、聖クレマンは棒をドラゴンの心臓に突き刺し、グラウリーは息絶え、メッスには平和が戻りました。めでたし、めでたしという伝説。

 

しかし、どうやら他の終わり方もあるようです。

「聖クレマンはストールを脱ぎ、最も大きなグラウリーを縛り、人々の前に引きずり出したのち、川に身を投げさせ、蛇とともに永遠に消えるように命じた。しかし、グラウリーは溺れることはありませんでした。」と。

 

そのため、メッスの子供たちは何世代にも渡り、この恐ろしいドラゴンの話を聞いており、悪いことをすると「ドラゴンがやってくる」と信じていたのだとか。昔話のため、本当か嘘か、真偽のほどは聞いたことがないのですが、この通りの住人は、夕方になるとあえて外に出ず、昼間でも「静かにしよう、静かにしよう、グラウリーがやってくる」と言って、静かにしていたという昔話があります。

 

また、この伝説はキリスト教によって、異教徒である他の宗教が消滅したことを示唆しているとも言われます。
そう思うと、このドラゴンはこのテドン通りにはなくてはならないものなのだなとしみじみ。

 

素敵な街に「なんで、こんな変なドラゴン?」と思いがちですが、実際に街に伝わる話を知ると、深い意味があるのだなと感じるものがありますね。

 

……ってことで、ドラゴンのところで立ち止まった子供は、もしかすると、目の前に現れたドラゴンに一瞬怯えてたりしてね……。

 

 

 

 

そう思うと、この写真もちょっと違うように感じるかもしれません。

さて、明日から少しだけ出かけてきます。

 

今日は短いですが、テドン通りにあるドラゴンのお話でした。

他にもこのドラゴンの話をご存知の方がいらっしゃったら、是非教えてくださいね!

それでは、また次回!

 

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