でも、彼の優しさは、深くて見え辛い。
だから、かなり損してる。
たとえば最近のエピソード。
たっくん、
家から駅まで15分程の道のりを
チャリ通している。
冬になると
手袋は必需品。
そして、本人も
手袋がないとチャリに乗れない~
と喚いていた為、
寒くなると同時に
手袋を買ってあげた。
しかし、
数日もしないうちに 手袋は見当たらず、
真っ赤な手をして帰ってくるたっくん。
さては、早速無くしたな…
と、覚悟の上で問いただす。
すると
『友達の家に置いてきた。
』いやいや…

置いてきたんじゃなくて、
忘れてきたんやろ…?

しかし、
『いや、置いてきた。
』と、キッパリたっくん。

「それは、何かい?
その子が手袋がないから あげちゃった的な話かい?
」と聞くと、
『いや、奴は たっくんの手袋よりいい奴を持ってる。
』と、軽く嫌みも交えてくれるたっくん。

「訳わからん!
とにかく早く 引き取りなさいよ。
手袋買った意味ないじゃん!
」と言っておいた。
しかし、いっこうに手袋は戻らない。
しまいには、軍手をしていくたっくん。
そこで、もう一度 問いただす事に。
すると、
『いや~、そいつ、なかなか学校に来ないから~
』と、ほんわか たっくん。
「じゃあ、取りに行けばいいじゃん!
」と、ブーたれる私。
すると、
『それじゃ~意味ないんだな~
』と、鼻で笑いながら、まるで小馬鹿にしたような発言!
キレるmiwaママ。

「お前が行かないなら、
ママが行くぞ、こら~!
」と、どんだけ手袋に熱い女?的な流れになる。

しかし、
冷静なたっくん、
ため息をつきながら、
『ママには、分からない想いってあるんよ
』などと のたまう。

「なによ、想いって。

あんた、手袋ごときに どんだけ想いを込めてんのよ
」と、さっきまで手袋ごときに
巻き舌全開だった自分は棚上げの私。
またしても、どっちが親か分からない流れに。
すると
『あのね、その子はね、なかなか学校に来ない奴なんよ。
だからさ、たっくんが手袋忘れて困ってるって言えば、
頑張って来ようって思うやん?
で、何回か来たんやけど、
持ってくるの忘れたみたいで~。

でも、そのおかげで、また来る理由になるやろ?
』手袋ごとき…じゃなかった…のね…

「あんたさ~、

でも、それ、ちゃんと言ってくれんと…
それに、あんたも怒られ損やん。
」と、言う私に
『あのね、ママ、人を想う気持ちに損も得もないから、
たっくんはそれでも良いんだよ。
』ちくしょう…
何だか、深いい奴め。

しかし、
(偉そうな事言うのは、
てめーの金で買ってからにしろよ
)と思ってしまう、
最後まで
浅~いmiwaママでした。

