中学途中からの不登校を経て、

定時制高校を卒業したムスメは、

推薦で進学して今年1年生。

 

春からずーっと学業とアルバイトに勤しんできたけど、

最近「ちょっと休みの日が欲しい」と言い始めた。

 

「だって、毎日、学校かバイトがあるんだもん」

 

たしかに、土日はアルバイトなので、

完全休日というものがない。

 

わたしは学生のころ、

家にいたくない、外がおもしろい!タイプだったから

「へえ、そうなんだ」と思っていた。

 


アルバイト先が人不足というのは、以前から聞かされてた。

高校生が定期試験で休みだったり、

就活のため辞めた大学生がいたりするそうだ。

「今月はほんとシフトもギリギリで回してて、

 休憩もギリギリで回してて。よく回ったと思うんだよね」

「新しい人は?」

「入ったけど、変な風邪が流行ってるって言ったじゃん? 

 あれで休みの人がいたのもあって、

 ほんとギリギリ」

 

 

 

土曜の夜。

アルバイトから帰ってきて、「頭が痛い」と言い始めた。

 

「食欲ある?」と聞くと、

「ごはんは食べたいけど、たくさんは無理」とのこと。

 

夫が「じゃあそうめんにするか」と言うと、ムスメは喜んだ。

 

いつもより量は少ないけど

しっかり食べていたから、ホッとした。

 

 

 

 

今朝。

「頭痛が治まらない、

 寝ているとき下を向いてもつらいし、上もつらいの」と言い、

アルバイトを休んで昼頃まで眠っていた。

 

「どう?」

「まだ痛い」

「薬飲む?」

「うーん」

 

「じゃあ病院に行く?」と聞いてみた。

「だってもうじき試験でしょ。

 4月から頑張ってきたのに、

 試験に影響したら……。

 バイト先の変な風邪かもしれないと思う。

 すごく頑張ってたじゃん」

「うーん……そうだね。行こうかな」

 

日曜に診察している病院に電話予約したら

夫がクルマで近くまで送ってくれた。

 

 

 

早めに着いて、診察まで20分くらいあったから、

ムスメと2人でお茶をした。

「飲み干さなくていいし、

 ケーキ食べたければ食べてもいいし。

 それも残してもいいし。

 好きなものオーダーしたら?」

「じゃあ、ココア。氷少なめで」

 

お茶したのは10~15分くらいかな。

 

「4月からずーっと頑張ってたよね」

「うん」

「毎日ほんと頑張ってたもんね」

「そうだね」

 

心屋でいうところの「ふーん属」のムスメの反応は薄い。

けれど、わたしが褒めたり称えたりすると

内心ではとても喜んでいることもわかっていた。

※これはぢんさんのおかげ

 

 

ムスメは、クーラーに弱い。

自律神経が変調しなので体温調節がうまくなく、

長袖をいつも持ち歩いていた。

「暑くない?そのパーカー。

 気力・体力があるなら、

 無印とかで麻のカーディガンを買ってあげるよ」

「あー、涼しそう。欲しいかも」

 

 

診察の結果は、ストレス

または蓄積した疲労とのことだった。

「ストレスっていうのは、例のやつなの」

例のやつとは、不登校時代によくあった頭痛だ。

「そっか、じゃあさ、疲労のせいにしとかない?」

「あー、そうだね。それなら気が楽だなー」

 

 

約束通り無印へ向かうとき、ムスメが手をつないできた。

まだ甘えたいんだなー。

手をつないで安心できるなら、いくらでもつなぐ。

「『首を動かしてココが痛いと

 脳内出血とかの可能性があります』

 とか言われたんだけど痛くなかった。

 そしたら『じゃあ大きな病気ではないでしょう』って」

「そうだったんだ」

「なんか、自分でも安心したよ」
 
無印では、カーディガンだけじゃなく、

ムスメ好みのスカートも見つけた。

頭痛だと言いながら、スカートは試着もしていた。

そういう気力があるなら、だいじょうぶかも。

 

夫に連絡したら、すぐにクルマで迎えにきてくれた。

 

 

家に帰ると、ムスメ用に買ったスポサンが

ZOZOから届いていた。

ムスメは「頭が痛い」と言いながらも、

すぐに試着して「わー、ぴったり」と夫にも見せていたから

よほど気に入ったんだろう。

 

 

以前なら洋服にあまり興味を示さなかったのに、

スポサンに喜んだり

麻のカーディガンを欲しいと言ったり。

そんなふうに、外出するためのアイテムに、

興味を示すようになったのが嬉しいな。