でも、タマが生まれた時、小さいタマを見ていると何となく自分の分身がいるような、小さな自分がいるような妙な感じがしたのを覚えています。
そして、ああ…父親になるっていうのは、こんな感じなのかも、と思ったりもしました。
今は、いわゆる小学生ダンスィ化したタマと戦いの毎日ですが(笑)
子ども達の行動や言動に、ふと昔の自分を思い出したりもします。
今回は、そんなお話。
世のお父さん、お母さんは、そんな事ってありませんか?
こんばんは、お父ちゃんです。
得意な事はなんですか?
――――と聞かれたら、あなたならなんと答えますか?
どれもそつなくこなせるので、特別得意と言うものはないかもと
そんな事を言ってるハイスペックな我が家の奥様は、この際置いとくとして(笑)
お父ちゃんの特技は、文章を書く事と絵を描く事です。
特に自慢出来る程得意と言うわけではありませんが、他にはあまり得意な事がないので…
チーは、お絵かきやダンスや勉強だとか…
なかなか多彩…というより、好きな事と得意な事がごっちゃになってますね(笑)
では、長男タマは?
最近ゴロゴロとゲームをしたり、マンガを読んだりテレビを観たりとすっかりゴーイングマイウェイ的な、タマはどうなんだろうかと(笑)
さぞかし悩む事だろうと思いながら。
得意な事って何と聞いてみたところ。
「誰とでもすぐに仲良くなれる事だよ」(1秒)
――――即答です。
しかも超得意気です。
ドヤ顔。
タマは人見知りをしないタイプで、怖いもの知らず。
しかも、若干空気読まないところもあるので、誰にでもフレンドリー(笑)
だから、こう答えたんでしょうけど…
誰とでもすぐに仲良くなれる――――
これって大人は、簡単には口に出せない言葉ですよね。
少なからず、人間関係で痛い目にあった事がある人なら、なおさら。
だからタマの答えを聞いた時のお父ちゃんは、微妙な顔をしていたと思います。
子どもの純粋さ、怖いものしらずを眩しく思う気持ち。
そのまま、まっすぐに生きていけたらいいね、と願う気持ち。
でも、現実はなかなか理想通りにはいかないと知っているから――――
そういう葛藤みたいなものが表情に出ていたと思うのです。
まあ…当のタマは、言った通り空気を読まない方なので(笑)
そんなの簡単と――――
お父ちゃんの葛藤なんて微塵も気づいちゃいない。
頼もしいやら、将来が思いやられるやら…親としてはやっぱり複雑なのでした。
でも――――
そんなタマの様子を見ていたら
お父ちゃんにも思い当たる事があったのです。
たしか、中学1年生の時
入学してすぐの時でした。
そのとき習っていた合気道の道場で、六年生の時、担任だった先生と会う機会があって「中学はどうだ?」と聞かれたのでした。
先生は、中学校になって環境も変わったし、生徒の数も増えたのでそれなりに気遣ってくれていたと思うのですが、この時のお父ちゃんは、丁度今のタマのように上手くやれるという根拠の無い自信のようなものを持っていました。
だから、上手くやれますと答えました。
「大丈夫、僕はただ皆と仲良くしたいだけですから――――」
その時の先生も、なんとなくタマの言葉を聞いた今のお父ちゃんと同じような表情をしていたと思います。
おそらく、そんなに簡単な事じゃないぞと言いたかったんだと思うのです。
でも「そうか、がんばれよ」とだけ言うと先生は去って行きました。
ちなみに――――お父ちゃんの時代はいわゆるスクールウォーズの時代。
この後すぐに、まさに自分が言った言葉がいかに難しいかを、早々と実感する事になったのです(笑)
おそらくタマもこの先、人間関係の難しさに直面する事があるんだろうなと、ほんやりと昔の自分を思い出したのでした。
今なお人間関係のややこしさに日々翻弄され続けている我が身としては、タマがいざ社会の現実に直面した時、気の利いたアドバイスが出来るかいささか不安ではあります。
でも、昔の先生のように多くは語らず、ただ話を聞いてやるというのも良いのかもしれません。
その時まで――――お父ちゃんもせいぜい頑張って、少しでも人間的に成長できるようにがんばりたいと思います。
とりあえず、愛するクロエさんに愛想をつかされないようにがんばりまーす(笑)
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