10月19日、銀座テアトルシネマで見ました。

あらすじ: 1911年、イタリアのベニス。静養に訪れた作曲家のアシェン
アンドレセン)に一目で心を奪われる。タジオへの思いが抑えられないアシェン
バッハだったが、折しもベニスではコレラがまん延し始め……。
原題: MORTE A VENEZIA/DEATH IN VENICE 製作年度: 1971年
監督: ルキノ・ヴィスコンティ
これは、作曲家グスタフ・マーラーをモデルに描かれたトーマス・マンの原作を
基に映画化されたそうです。マーラーの曲が流れる中、ストーリーはゆっくり、ゆっ
くり流れていきます。時々老作曲家の回想をはさみ、その時の心境を浮き出させ、
あまりにゆったりで、はじめは終わりまで頑張れるか…と心配したのですが、いつ
の間にか、心地よく映画の世界に入っていきました。
ビョルン・アンドレセンの美しいこと、よくぞ見つけましたね、ここまで完璧に美しく
ないと、この映画は成立しない。彼を前にしたら、老作曲家でなくても破滅へ向かっ
てしまいそう。
芸術の「美」を間違えて選んだしまった作曲家、でも幸せだったにちがいない。
ベニスの海岸の美しさ、衣装も帽子も、ヨーロッパの美しい世界。本当に、ゆったり
とした、すてきな時間でした。
もしオスカル・フランソワが実在していたら、こんな人だったのではないかと思わせる
ビョルン・アンドレセンだった。