毎月学んでいる「発達心理学講座」
今回のテーマは、
「朝起きられないのはなぜ?
~自律神経と心身の不調(不登校との関連)~」
「朝起きられないのは怠け?」
「学校へ行きたくないだけ?」
そんなふうに思われがちですが
実は本人の意思ではどうにもならない
身体の不調が隠れていることがあります
私自身の学びを整理するためにも
シリーズ第4回目として
アウトプットしていきます
🌈自律神経は、身体を動かす「見えないエンジン」
身体には、活動と休息をコントロールする
「自律神経」があります
自律神経には、交感神経(アクセル)と副交感神経(ブレーキ)
の2つがあり、この切り替えによって
私たちの身体は元気に動いたり
しっかり休んだりしています
★活動を支える「交感神経(アクセル)」★
日中に身体を活動モードへ
切り替える神経です
- 血圧を上げる
- 心拍数を速める
- 身体を興奮・緊張状態にする
仕事や勉強、運動など
日中の活動を支える役割があります
★身体を休ませる「副交感神経(ブレーキ)」★
夜間や休息時に働く神経です。
- 血管を広げる
- 心拍数を落ち着かせる
- 心と身体をリラックスさせる
疲労回復や睡眠に欠かせない
働きをしています
🌈健康な人はアクセルとブレーキを上手に切り替えている
健康な状態では、この2つの神経が
状況に応じてスムーズに切り替わります
しかし
起立性調節障害(OD)では
この切り替えがうまくいかなくなるため
さまざまな症状が現れます
🌈自律神経の不調で起こる3つの状態
① アクセルを踏みっぱなし(交感神経優位)
身体が常に緊張した状態になり
- 動悸
- 不安感
- 頭痛
- 腹痛
- 下痢
などが起こります
② アクセルが効かない(交感神経機能低下)
身体を活動モードへ切り替えられず
- 朝起きられない
- めまい
- 立ちくらみ
などが起こり
朝から身体を動かすエネルギーが出ません
③ ブレーキが強すぎる(副交感神経優位)
休息モードから抜け出せず、
- 朝起きられない
- 気力がわかない
- 意欲が低下する
- 抑うつ状態
などにつながることがあります
🌈なぜ午後になると元気になるの?
「サボっている」のではありません
ODでは
交感神経への切り替えが遅れることがあります
そのため、朝は身体が動かず、時間が経つにつれて
少しずつ活動モードへ切り替わるため
午後になると元気になる人が多くいます
これは本人の気持ちの問題ではなく
自律神経の働きによる身体の反応です
🌈血圧と心拍で分かる4つのODタイプ
① 起立直後性低血圧(INOH)
立ち上がった直後に血圧が急激に低下し
その後も回復しにくいタイプです
② 体位性頻脈症候群(POTS)
血圧は保たれますが
その代わりに心拍数が異常に増え続けるタイプです
③ 神経調節性失神(NMS)
立ち続けることで急激な血圧低下が起こり
脳への血流が不足して失神するタイプです
④ 遷延性起立性低血圧
立ち上がった直後は正常でも
立ち続けることで徐々に
血圧が低下するタイプです
🌈ストレスが続くと「アクセルもブレーキも働きにくくなる」
慢性的なストレスによる低活動状態
強いストレスが長期間続くと
交感神経・副交感神経の両方が
十分に働きにくくなることがあります
すると
✓ 常に疲れている(慢性疲労)
✓ 睡眠の質が悪い
✓ 日中もエネルギーが出ない
といった症状が現れます
この状態では、休養だけでは改善しにくく
ストレスの原因に目を向けた治療や
生活環境の見直しも大切です
🌈まとめ
起立性調節障害(OD)は
「怠け」でも「気持ちの問題」でもありません
自律神経という"見えないエンジン"の
切り替えがうまくいかなくなることで
起こる身体の病気です
仕組みを理解することが
本人だけでなく周囲の理解や
適切なサポートにもつながります





