さぁちくわ、明日は病院だよ
腫瘍をとってもらおう。
こうして・・・翌朝
動物病院へ連れて行った
お昼過ぎに病院から連絡が来た
🏥ちくわくんの腫瘍ね大き過ぎて・・とれない、取る方のリスクが高すぎる・・・
🦍うん、わかりました。
病院の先生とは長いお付き合い
言いたいことは十分わかった。
お迎えに行くと・・
鎮静剤がきいているのか無反応なちくわ
ケージの中でぐっすり眠ってた
しばらく声をかけると顔を起こし・・・
ぼーーーーーと。
さらに待っていると突然むくっとよろよろしながら起き上がった
こっちをじーーーっとみて・・
くぅううううん・・
と・・鳴いた
ちくわは森家にきてから鳴かなくなった。
吠えなくても鳴かなくても要求が通るから。
通してたから
察してたから。
鼻でくんくんしたらごはんが食べたいし尻尾をふれば散歩に行きたいし軽快なステップを踏めば外に出してもらえるし
尻尾がぴんとなったらおしっこに行きたいし耳があがればお客さんが来てるし
ちくわの気持ちは分かっているつもりだった
ちくわは鳴かなくても自分の要求を通す術を学んでいたんだ
そんなちくわが・・絞り出すような声で
くぅううううんと・・・鳴いたんだ
・・・・泣いたんだ。
怖かったんだ
置いてかれるのが。
ごめんよ。
🏥ケージからだしてあげていいよ、森さんの近くの方が安心するんだよ
ケージからだすとまた鎮静剤の影響なのか
目がうつろで・・そのまま寝た
わしのあしもとでじーーーーっと動かなかった
診察室に呼ばれた
🦍ちくわ、呼ばれたよ、行こう
ちくわは動かなかった
🦍疲れちゃったね
🏥いいよ、寝かしといてあげよ、みんなで見てるから。大丈夫だよ。
診察室にわしだけ入った
先生の話を聞いていると
カツカツカツ
ちくわの爪の音が聞こえた
🏥あらら、起きたね、探してるよ。
そんな声が聞こえ診察室のドアが開いた
ちくわが駆け寄ってきた
🏥森さんの声が聞こえたんだね、
よたよたしながらわしの足元にきてまたごろんとねた。
ちくわ・・ごめんよ、怖かったね
置いていかないよ、お前は家族なんだから。
車に乗せて家まで連れて帰った
道中またちくわが
くぅううんと泣いた。
🦍おうちに帰るだけだよ、大丈夫だ。
家が近づいた
車から猛ダッシュで降りると
さっきまでのどんよりが嘘だったかのようにものすごい軽快なステップで家まで猛ダッシュした
リビングにたどり着くとニャンコたちがみんなやってきて・・それを見て安心したのか・・ぱたんと寝転びそのまま床の上でねた。
腫瘍はものすごい速さで大きくなり・・
ちくわの骨盤の中にまで広がってた
お尻の腫瘍は出口をどんどん狭くし便通を悪くしてる
おーちゃん・・・
夜になってちくわがむくっと起き上がった
🦍だいじょうぶだよ、ちくわ。
悪性メラノーマ・・・
だからなんだってんだよ
なんだっていいんだ
お前が生きている時間を楽しむと決めたんだから
この家にきた子はみんなわしより先に死ぬんだよ
それでいいんだ。
だから・・生きている間ぐらい、楽しいことでいっぱいにしたいんだよ
今日だって軽快なステップで50mも猛ダッシュしたんだよ
すぐくたばってまたヨタヨタ歩いて、おしっこは足にかかるし踏ん張ってもうんこは3粒だし
マンホールの上は全力で拒絶するし・・
お前は今日もかわいいんだ。
かわいいんだよ
だって、お前はわしの家族だからな。
お前が元気な時も病気になった時も
残り時間が少なくても、ずっと家族なんだ
だから・・もう・・泣くな。
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