グッドモーニング5月19日
イラストレーターのきくちあつこです。
今日も
どうでもいいことを日記に書いてみました。
最近、自分のSNS界隈に、
みうらじゅん氏がやたらと上がってくる。
私が密かにファンであるということも
AIにはバレるんだと思っていたら、
どうやら著書を発刊されたようで
そのプロモーションで色々と露出が多くなっているだけのようである。
久しぶりのみうら氏は
アウト老のすすめ
という、またそんなセンス丸出しの文言を引っ提げて著書を発刊されていた。
(ファンの私、ファンのくせに、
まだ読めておりません。)
(モコゾウ!ヤヴァイ!)
私は1980年生まれで、
みうら氏のことは、
サブカルチャーに興味を持ち始める、
1997年〜2000年ごろにはもう認知していたし、
認知しているだけだし、
タモリさんや糸井重里さんやいとうせいこうさんといった著名人のお仲間の1人
みたいな感じの有名人の1人に過ぎなかった。
しかし、2000年だったと思うけど、京都のどこかのお寺?旅館?民宿?で、
泉麻人さん、山田五郎さん、安西肇さん、みうらじゅん氏がトークをするというイベントに
友達が誘ってくれて見に行くことになった。
サブカルおじさん四人衆というサブカル好きにはたまらないイベントなのに、
チケット代は格安だった。1800円ぐらいだった。
喜び勇んで参加する、2000年の夏。
当時、私は憧れて憧れて浪人してやっと入学した
京都精華大学美術学部版画学科の1回生だったのだが、想像していた美大生生活とは程遠く、、、
適切に順序通り進む授業、
真面目に課題に取り組み形にする先輩や学友、
イベントは前もって計画され、
日々是好日な毎日。
いやいやいやいや、私が思っていたのは、こう!
奇抜な授業!
飛び抜けたセンスの先輩や学友達!
突拍子もないイベント!
奇々怪界とするであろう日々!
THE 京都の美大ライフ万歳!であるのに、
とても平和に真面目に
毎日過ぎゆくことに”つまらなさ”を感じていた。
そんな鬱屈とした2000年の夏に参加した
サブカルおじさん四人衆のイベント。
イベント会場に着くと、
普通の和室に通された記憶。
そしてちょっとした小上がりみたいな舞台があって、
そこに座布団が4枚敷かれていて、、、、
え?座布団?そこに座るん?
一瞬何のセットも飾りもない会場に、場所を間違えたかと思うぐらい。
しかも私たちは畳の上に体育座りをして、
4人の登場を待っていた。
すぐ出てきた。
すぐ喋り出した。
いや、だべっている。
おじさん4人が、ちょっとした小上がりで
ぺちゃくちゃお喋りし始めた。
内容は本当によくわからない。4人だけに共通する話題。
4人とっても楽しそうにぺちゃくちゃお喋りしている。
それで終わった。
おしゃべりを終えると、
体育座りしていた観客とも談笑し出した。
え?そんな雰囲気?そんなこといいの?
と友達と2人狼狽えていると、
写真撮影会が始まった。
みんなそれぞれ、4人のうちの誰かと写真を撮り始めている、
え?いいの?撮影できるの?
私も撮って欲しい!!!でも緊張する!!!
どうしよどうしよ
これまた狼狽えていると、4人は裾に戻って行くことになった。
勇気を振り絞って、
一番最後に撤収しようとしていた
泉麻人さんに「一緒に撮ってもっらっていいですか?」
とお声をかけると
「はいはい、撮りましょう」
と快く一緒にカメラに収まってくれた。
その写真が
こちらです。
ちょっと混乱させますね、すみません。
撮ってもらった写真は現像して、その年の美大の課題作品に使用しました。
なので、絵の具でなんか塗った上に、泉麻人さんと撮ってもらった貴重な一枚を切り抜いて
貼っている、写真です。
ちょっとまだ意味よくわからないですよね。
そんなんなんです、美術大学の1回生なんて。
(あ、主語が大き過ぎたっ)京都精華大学美術学部の1回生なんて。
あっという間の時間が流れて、会場を出る頃には
すっかり夜も耽っていた。
イベントの内容、4人が何を喋っていたか、
何にも覚えていないのだけれど、
あれ?めっちゃくちゃ楽しかった。。。
おじさんたちのおしゃべりを畳の上で聞いただけなのに。。。
でも、
大人でも、こんな感じに時間を流して過ごしてもいいんだ、
有名人なのに、大したこと話さなくていいんだ、
何よりも、おじさん達だけで、楽しんでいいんだ、
そんな解を受けて、
憧れの美術大学生活と違う、
適切に順序通り進む授業、
真面目に課題に取り組み形にする先輩や学友、
イベントは前もって計画され、
日々是好日な平穏な毎日を
「つまらない」と感じていたのは、普通の何物でもない自分が
勝手に思っているだけだと気づいた。
適切に進む授業が嫌ならば、自分で無理やりいろんな講座や授業を受ければいい。
真面目に課題に取り組む他人を羨ましがってないで、奇抜な作品が作りたければ作ればいい、
用意されたイベントが嫌なら新しいイベントを作ればいい、
平穏な毎日は自分自身で「凡庸で失敗しないこと」を選択した結果だった。
そんなことに気づかせてくれたのが
サブカルおじさん四人衆のイベント。
私の凝り固まっていた『ものを見る力』を
良い意味で斜めから見てみるヒントを与え続けてくれているのは
あのイベントに参加したおかげだと思っている。
大袈裟じゃなく。
本当に。
(母校の名誉のために申し上げますが、
奇抜な授業、飛び抜けたセンスの先輩や学友達、突拍子もないイベント、奇々怪界の大学生活は
日を追うごとに化けの皮を剥がすように現れていきました。
息つく暇もなく、4回生になる頃には立派なTHE 京都の美大ライフ万歳!でした)

