人は皆、幸せになるために生まれてきたんですよ
酢飯の天ぷらと、蕎麦スナックです。
これは、さっきまで、残り物として捨てられるところだったんです。
臼井さんは、もう人生に何も期待できない、と思っていると思います。
しかし、人生の方は、臼井さんに対するまだ希望を捨ててはいません。
誰かが、何かが、臼井さんが見つけてくれるのを待っています。
この、残り物の料理のように。
暗闇でしか見えない美しさも、ありますよね。
私は、臼井さんの笑顔が好きです。
私も、源導さんのそばにいるとホッとします。
花火きれいですね。
この瞬間がずーっと続けばいいな。
一日一生。
一瞬が、一生です。
今この瞬間を、人生最後の瞬間だと思って生きていくんです。
そう思うと、1秒も無駄にしたくないと思いませんか?
しかし、なかなかできません。
だから、日々問うんです。一番大切なものと、今、向き合えているかって。
私、この瞬間を、ずっと、ずっと忘れません。
第9話


