日本では認められていない「安楽死」ですが、スイスでは認められていて、外国人も「安楽死」が出来るよう、受け入れてくれる団体があるようです。
女性は、末期がん。
体のあちこちに転移し、治る見込みはなし。
彼女が選んだのは「安楽死」でした。
癌になってから約3年。
治療の副作用や痛みと戦ってきました。
家族と共に苦しんで泣いて、、、
そして、たどり着いた答えは「安楽死」でした。
子供達に病気で苦しんでいる姿を見せたくない。
脳に転移しているので、性格も変わって怒鳴り散らすような事が起きるかもしれない。
そんな姿を家族に見せて、最期を迎えたくない。
また、病気になって子供達の未来を見れない事は、とても悔しい事だと思います。
いよいよ、スイスへ渡る日、娘さん2人と空港でお別れです。これで最後の別れ。
そんな中でも、明るく振る舞う娘さん達が、可哀想で可哀想で胸が張り裂けそうでした。
安楽死なんてして欲しくないと本心では思っているでしょう。
何度も「大丈夫」と言う2人の娘さん。
何度も「大好き」と言う2人の娘さん。
「思うままに生きて。なんとでもなる」と言う母親。
「ありがとう」と何度も言う母親。
いよいよ最期、安楽死させるための点滴が落ちるスイッチを自ら開きます。
薬が体内に入って数秒で、すぐに目を閉じ、旦那さんの肩をずっと叩き、「ありがとう、ありがとう、」と言いながら眠るように息を引き取りました。
この場面は見ていて少しショックでした。
人間が死ぬ間際を見るのは初めてでした。
簡単に死んじゃえるんだという不思議。
さっきまで目を開けて語り合っていたのに、もう、目は閉ざされたまま、その口は動きません。
2人で来たスイスですが、帰りは旦那さん1人です。
どんなに寂しい事か、悲しい事か、考えただけで涙が出ます。
「普通に旅行として来ていたら、スイスは楽しいね。」
「今もそこそこ楽しいけれど」
そう言っていた奥さんの事を、ずっと忘れないでしょうね。
さて、ここで考えたのが、自分の身に実際に同じ事が起きたらどうだろうか?という事です。
治らない病。
苦しい日々。
痛みに耐える事は、生き地獄でしょう。
そうしたらやっぱり、私も安楽死を考えるかもしれません。
今の日本では認められない安楽死。
度々、議論にもなりますよね。
難しい問題です。
スイスでも、何度も医師から「死ぬ事は自ら望んでるか。」というのを確認されていました。
それでも、私も引き際は「優しいお母さん」「明るい笑顔のお母さん」のままでありたい。と強く願う事でしょう。
、、、
スイスへの渡航費用などを考えたら、一般家庭では難しい事だと思うので、「安楽死」が頭をかすめても、諦めるんだろうな、と思いますけどね。
