あのヒトが、帰ってくる!」「帰ってくるらしいよ!」「栄転だよ。店長の上のポストだって」
「いつから、いつから?」「もうすぐらしい」「真っ先に、ウチのお店に、やって来るよね!」

先日から、ウワサ飛び交う中、とうとう、その本人、ファミレス「頭文字C」「最も熱い男」が帰ってきた!
「よぉ!」満面の笑顔で、片手を挙げる。
「お帰りなさい!」「おぉ」
この、威張った感じが、なんとも、懐かしいわぁ~~

「熱い男」は、2~3年前の、わが店の店長。
なんというか、まぁ。
HOTなファミレスへの情熱に燃えている店長で、その意識改革の展開や、すさまじく、よって敵も多く、泣くものも多く、でも、慕うものも多い。
今現在の、ウチのお店で積極的に仕事をするスタッフは、全員が、この店長の意識改革による処が大きいと言っても言いすぎじゃない。
olive自身も、含めて

ファミレスのお仕事も、お客様の笑顔も、大好きだったけど、やっぱり「仕事」だと割り切っていた、その頃のolive。
流れる時間を「それなり」に仕事をして過ごせば、それで良いのだと、楽しければパートとして十分だと、そんな風に思っていた。

「そうじゃないだろう!」と、声を大にして語った熱い店長。
「お客様の笑顔を一つでも増やそうよ」「来てよかったって思ってもらおうよ」「また来たいって思ってもらおうよ」「ありがとうって心から言おうよ。心から言ってもらおうよ」「良い仕事をしよう。最善を尽くそう。手を抜くなよ。」「スマイル!スマイル!スマイル!」「お料理の最後のスパイスは、愛だよ、愛!お客様に美味しく食べていただきたいって心をこめて!」

毎日、毎日、延々と続く、店長の熱い声。
喋りすぎるよねぇ~~と、その当時は、思ったものだけど、歯切れのよい言葉は、いつしかスタッフみんなの心に届いて、「それなり」じゃない、「なんとなく」じゃない、お店が出来上がっていた。
店長が、それぞれのスタッフに課したハードルは、それぞれに一歩ずつ高かったから、涙したスタッフもいたし、辞めちゃったスタッフもいた。
中には、店長の意図を理解できずに、恨みに思ったろうスタッフも。

いつの間にか、熱い店長の意識改革が、お店全体に浸透したと思った頃、転勤の知らせ。
また新しい「開拓地」の意識改革のために、お店を去っていった。
それが、2年前。
熱い男が、最も大切にする奥さんと子供たちとを残して、単身赴任で県外の店舗へ去ったとき、「必ず、近いうちに帰ってくるからな」と、言い残して。

「お帰りなさい。ブロックリーダー、おめでとうございます」頭を下げるoliveに、
デザート、作れるようになったかい?」あちゃー。
驚いた顔の学生スタッフが、oliveの変わりに、答える。
「えぇっ??20人分のデザートだって、一人で作れますよぉ~」
ニヤリと熱い店長。
あの頃、デザートが苦手なoliveに、熱い店長が課した「一つ高いハードル」は、まさしく、デザートのプロになることだった。

今度は、どんなハードルが用意されていることやら。
お手柔らかに。でも、ちょっと楽しみな、熱いオンナ、oliveなのでした。