■真実は、藪(やぶ)の中…
ベネチア国際映画祭コンペティション部門で銀獅子賞を受賞した映画『スパイの妻』を拝見しました。
<1940年の満州。恐ろしい国家機密を偶然知ってしまった優作(高橋一生)は、正義のためにその顛末を世に知らしめようとする。
夫が反逆者と疑われる中、妻の聡子(蒼井優)はスパイの妻と罵られようとも、愛する夫を信じて、ともに生きることを心に誓う>
(※映画.COMから引用)
色々な解釈ができる作品でした。
分かりやすい作品ばかり見ている癖がついていると、「?」と思ってしまう映画でもあります。
レビューでも色々な人が解釈、謎解きを書かれていて、自分と同じところもあれば、違うところもあったり…。
でも、2回観ると、だんだん見えてくることはあり、かなり計算されて作られた作品なのだと感じました。
(ここからは、ネタバレになるので、これから観る人は、ご注意)
色々な解釈はできますが、初めから色々な伏線があり、それをたどっていくと、結局のところ、全て「優作の計画通り」であり、手の平で転がされたってことなのかもしれないと感じました。
そして、タイトルが「スパイの妻」であるように、「スパイっぽいことをする男の妻」ではなく、
「やはり優作は、本物の(アメリカの)スパイだったのでは?」と考えると、辻褄が合います。
(ただし、優作自身は、国籍に囚われない「コスモポリタン」という意識が強く、世界の平和のために生きたいと思ってるのかもしれません)
個人的には、妻・聡子の「周りの人間を犠牲にしてもかまわない」という言動や、夫への独占欲などには、ちょっと嫌悪感・・・。
そんな聡子に、優作は愛情があって(彼女を守るために)、最後の裏切りをしたのか、
それとも「騙すのは、まずは身内から」という思想から、のちにまた聡子と再会するのも考慮に入れていたのか。
(ラストに「聡子がアメリカに行った」という文章のみの説明を考えると、優作に呼ばれたのかもしれないし、彼女の独断とも考えられます)
そもそも優作は本当に妻を愛していたのか。
「はじめからずっと愛している」or「はじめから愛していない」or「愛していたけど、聡子が甥を犠牲にしたところから、愛が冷めていった」のどれも解釈できます。
高橋一生さんが、“いい意味”で、スパイらしく、本音を見せないような演技をされているので、観る人によって解釈は変わるのだと思います。
個人的には、妻になった人の身の安全を確保するのは、最低限の彼女への敬意に過ぎず、これで「オサラバだ」くらいの気持ちだったような気もしなくはありません。
(最後の船の上で手を振るシーンは、そんな雰囲気を感じましたし、本当のスパイだったら、「彼女と一緒だと、むしろ足手まといになる」と考えると思います。)
もしかしたら、結婚自体もスパイ活動を怪しまれないためにしたものかもしれません。
ただし、途中で愛してしまい、葛藤していたとも考えられます。
(彼が趣味で制作した自主映画の内容が、ちょっと意味深なんです。
「スパイの女性を追う男性が、銃で彼女を撃ってしまうのですが、お互いに愛し合っていた」のです。
「妻にだったら、撃たれてもいい」くらいの気持ちを抱いているのだとしたら…)
ハッキリ言って、人の心は、本人でないと分かりません。
そんな面白さを表現した作品でもあるのです。
この作品では、妻目線で描いているからこそ、余計に夫の本当の心情が見えにくいんですよね。
それも計算されていて、解釈を観客にゆだねているんですよね。
(それをいいと思うか、消化不良だと思うかは、人それぞれかもしれません)
ちなみに、映画に出てきた、「731部隊の細菌戦」については、真実は何なのかは、実際に色々な説があるので分かりません。
とりあえず、この作品においては、「映画の中のフィクションとして、そういうことを扱っている」くらいの解釈でもいいかもしれません。
ただ、どの時代にもそんなことで人体実験をたくらむ人たちはいるのだと感じるものです。
ストーリーを追って疑似体験を味わう作品というよりは、「登場人物の心理を推理する面白さ」のある作品です。
興味のある方は、観てみては?(※二度観ることをオススメします!)
P.S.
All AboutでコラムがUPされました。
「どうしても仕事に行きたくない」ときは、休んでもいい。人生を見つめ直す考え方のヒント
女性が求めているのは、“白馬の王子様”よりも親友のような存在
★あなたの人生のお悩みを募集中!
グラップスの連載コラムで、
お悩み相談を募集しています。
ぜひ、お悩みを送ってくださいね♪
詳しくはこちら↓
http://amba.to/kHYPYo
<お知らせ1>
こちらも毎日UPしているので、
ぜひ、遊びに来てくださいね!
「HAPPY WOMAN NEWS」
http://happy-w-n.com/
P.S.
単行本でも発売!
★お気に入りのグッズを色々と紹介しています。
(食べ物が多いかも!・笑)

★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★
★ブログ記事一覧
http://hama-sush-jp.pro/olhonne/entrylist.html
★関連ブログ「新聞ライター(♀)の取材日記」
http://hama-sush-jp.pro/katoyumiko/
★お仕事のご依頼は、お気軽に下記までご連絡ください!
株式会社ステップモア 加藤
E-MAIL: ykato0602@gmail.com




