【怖かっただけ】
はじめて繁殖犬を受け入れた時
触ろうとすると、
怯えてギュッと身を縮めた。
はじめてウチに来てくれた日は
サークルの中にいても
ふかふかのベッドがすぐ横にあっても
座ることも出来ずに、ずっと立ったままだった。
「今まで、どんな目に遭っていたんだろう」
そう思うと、
胸がいっぱいになった。
体は汚れでベトベトで、
伸びすぎた爪は曲がって真っ黒だった。
ゲージの中に入れられっぱなしだったのか
背中も曲がっていた。
やっとリードが付けられるようになって
近くの公園の地面にそっとおろしてあげると
散歩をしたこともなかったのか
固まったまま動けませんでした。
はじめて一歩を踏み出せた時、
嬉しくて、一緒にいた娘と泣いてしまいました。
人がキライなんじゃなかった。
怖かっただけだった。
誰かを傷つけようとしたんじゃなくて
傷つけられるのが怖かっただけ。
犬も、人も、
同じなんですよね。
