あんぱん5歳のとき、もうれつな台風に襲われた。 若い両親は、倒れそうなちいさな社宅を、からだをはってささえた。 小さいわたしと弟は、祖母に手をひかれ、体育館に避難した。 いつもは頼りない祖母が、とてもたのもしく思えた。 配給のあんぱん、おいしかったことを、今でも覚えている。