前回、普通学級と支援学級(学校)の、メリット/デメリットをお伝えしました。

どの学校が良いかは、お子さまひとりひとり、違います。

今からご紹介するケースは、決して「この学校だと、こうなる」という先入観をお伝えするものではありません。

どの学校を選んだら、どういう可能性があるか?

それは、個々の学校、その年の学年、その子の特性や性格など、いろんなめぐり合わせで、すべて変わります。

ただ、それぞれのケースで、当事者が何のためにその学校を選び、お子さまのために親御さんがどういう配慮や努力をしたか…

ぜひとも、そこを見てくださいね。

普通学級に進んだ、グレーゾーンのお子さまの例

就学前にグレーゾーンと診断されたが、知的には問題がなく、普通学級に進学。

授業を抜け出す、コミュニケーションが取れないなど問題続きで、成績もいまひとつ。

本人はマイペースで打たれ強い性格だったため、そのまま中学校へ。

こだわりが「勉強」に向けられ、高校は進学校へ。

理系クラスは変人が多く、初めて友達も出来て、充実した高校生活となる。

現役で国立大医学部へ、進学。


親御さんの努力と共に、普通学級で共感を得ている例

発達障害ではなく、全身の筋肉が動かないお子さま。

看護師と、常に両親のどちらかが学校に同伴。

入学前から、親御さんが、入念に準備。

「どういう病気で、どんな事に注意して欲しいか、でも、数点をのぞいてはその子は普通ですよ。」という内容で同級生の子供と親に手紙を書いて、理解を得ている。


支援学級で、失った自信を取り戻した例

グレーゾーンで、普通学級を選んだご家庭のお子さま。

集団活動でグループの足をひっぱり、無視されるようになる。

学校がおもしろくないと、泣いて訴え。

親御さんの判断で支援学級に転級し、初めて友達が出来て、自信を取り戻した。


発達障害のいちばんの障害は、「お子さまが、親御さんに状況を理解してもらえないこと」だと言われています。

親御さんがお子さまの障害を受け入れられないでいると…

学校や地域にもお子さまの障害を認めてもらえず、お子さまもご家族も孤立してしまう、ということも起こります。

もちろん、ご家族の悩みに応えるような、周囲の支援が第一に必要です。

お子さまが、今の学校生活が「イヤだ」という声を上げたら、そういうSOSを出せたお子さまを、ぜひとも讃えてくださいね。

そして親御さんも、おひとりで抱え込まず、ご自身のSOSを、ぜひとも周囲に打ち明けてください。


どのような子育てでも、それがいちばん大切なことですから。

そして、何かを選ぶ時は、決して「不安」や「心配」の解消のために選ばないでください。

不安や心配は、起きてもいない未来を、勝手に想像して決めつけている状態から起こること。

それを回避することを前提にすると、お子さまの「今」を見落としがちになるからです。

そうではなく、今日という日を、「良い一日だった!」と言って終えるために、何を選んだら良いか?

そこを基準に、選んでくださいね。

今日を充実して過ごしたという積み重ねが、お子さまを育てます。

これこそが、「将来、どうなる?」を超えて、どうなった時にも乗り越えていける底力をつけていくのです。

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