前回からの続きです。

発達障害が理解できないと、親も周りもほんとうに戸惑ってしまいます。

そして、その子を必要以上に責め立てたり、仲間はずれにしたり、ということが起こります。

発達障害を持つ、当の本人にとっては…

そうでない者以上に、人生は予期せぬことと、理解出来ないこと、つまり、苦痛の連続です。

なぜなら、世の中は、発達障害を持たない者の常識で動いているからです。

私たちにとっての常識は、発達障害を持つ本人に見える世界、聞き取れる世界、感じ取れる世界とは、まったくの別物なのです。


さすがに、現代では発達障害の存在も知られるようになりました。

平成19年度からは、特別支援教育が本格的に実施されています。

これにより、小・中・高、どの学校にも、特別支援教育コーディネーターの先生が必ずいる、という状態になりました。

特別支援教育コーディネーターは、次のようなことをします。

・発達障害の子供が、学校生活を不自由なく送れるよう配慮する。

・障害のない生徒に、発達障害への理解を促す。


このように、発達障害について、理解される環境は整っているのです。

でも、実際は…

目を合わせられない子供に、「目を見て聞かないか!」と怒鳴る教師がいます。

話の内容がまったく理解できない子供を、責める教師がいます。

たとえ教師が発達障害の研修を受けても、「理解しよう」という心がなければ、何も頭に残りません。

学校では、発達障害の子供へのいじめが起こりがちです。

そのいじめに対して、「いじめられる側に原因がある」と言う教師がいます。

不当な仕打ちを受けるお子さんやご家族が、少なからずいらっしゃることを思うと、胸が痛みます。

でもどうか、泣き寝入りになりませんように。

その学校に理解がなくても、社会のどこかに、理解してくれる人がいるはずです。

小学校入学前でしたら、保健センターに。

小学校入学以降は、発達障害者支援センターに。

お住まいの地域に上記のセンターがない場合は、最寄の児童相談所、市町村福祉事務所に。

ぜひ問い合わせてみてください。

もちろん私も、カウンセリングにて、お子さまとの接し方、学校や友達、地域との付き合い方など、力の限りアドバイスさせていただきます。

そして、何より大切なことは、誰もが発達障害について知ることです。

気に留めるべきは、当然、発達障害だけではありません。

発達障害の他に、いろんな状況の子供がいます。

でも、見た目だけではわからない障害を心に留めることは…

障害のある/なしに関わらず、私たちが目の前の相手を理解する心を育ててくれます。


それは、「理解できないものを知る」とでも言いましょうか。

理解しようとすると、わからなくなって行き詰まることがあります。

そして、理解できない相手や、理解できない自分を責めたりします。

理解できないものも、ある。

そういうこともあるのだと、知ることが大切です。

少なくとも自分の身の周りからは、いじめはなくなりますよね。


次回は、なぜ発達障害が学校や集団の中で差別されてしまうのか…

その本当の理由について、お話しいたします。

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