わが子をいじめの加害者にしない方法を、先日のメルマガでご紹介しました。

そこで、共感する心を育てることをご提案しました。

しかし、発達障害があると、共感を求めることが、お互いの苦痛になる場合があります。


たとえば、自閉症の子供は、「人と目を合わせない」とよく言われます。

抱かれるのをいやがったり、構ってほしくないようなそぶりもします。

ひと口に、自閉症、発達障害と言っても、子供により症状はさまざまなのですが…

「目を見て語りかけましょう」

「抱きしめましょう」

「子供は構ってほしいのです」


…このような子育ての教えは、ことごとく上手く行かず、親子ともに戸惑い、疲れ切ってしまいます。

目を合わせられないのは…

→目の前の人の表情を読み取ることが出来ず、目を合わせることが堪え難い苦痛だからです。

触れられるのをいやがるのは…

→雨に当たってでさえ、針が体に刺さるように痛みを感じるほど、皮膚感覚が鋭すぎるからです。

構ってほしくないのは…

→話しかけられる言葉が、低くうなるような雑音にしか聞こえないからです。

人は、自分が話しかけたことに返事を求めます。

自閉症の子供は仕方なく、何か返事をしなくてはと、あせります。

でも何を言っていいかわからないので、聞いたままの「音」を真似します。

すると、「マネするんじゃありません!」と、予期せず叱られたり、叩かれたりしてしまうのです。

でも、親は親で、子供に言ってることが伝わらず、どうして自分の努力が報われないのだろうかと…必死なのですよね。

これは、一例です。

何度もお伝えするように、子供によって、ひとりひとり症状は違います。

でも言えることは…

障害を持たない人間にとって「あたりまえ」の世界は、障害を持つ人間にとっては、まったく理解できない世界だと言うことです。

ここでは「障害」という言葉を便宜上使いますが、私自身は、発達障害は障害ではなく、ひとりひとりの特徴だととらえています。

発達障害の実際を、ぜひみなさまに知っていただきたく、次回に続きます。

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