子供たちはなぜ、ネット社会のトラブルに巻き込まれるのでしょうか?

それは、自分がつながっているインターネットの実態に関する知識のなさ、そして、メールの多用によってコミュニケーション能力が失われていることにあります。

お子さんが「ネットにつながることは危険と隣り合わせ」だということを理解出来ないうちは、ケータイを持つことはとても危険なことです。

ご家庭では、ケータイを持たせる前に、またパソコンを扱う前に、ぜひとも次のことをお子さんに知らせてください。

お子さんがすでにケータイやパソコンを使用しているならば、なおさらです。


【ゲームサイト】

ゲームサイトが運営出来るのは、アイテム課金や広告、個人情報の販売でお金を取る方法があるからです。

小中学生でも数十万円を使ってしまったケースがあります。

16歳未満使用禁止になっているゲームは、利用し続けると健全な成長に影響を及ぼします。



【LINE、Facebook、Twitter、mixiなどのSNS】

今や「出会い系サイト」より危険なのが、これらのSNSです。

SNSに数兆円の価値があるのは、世界中の個人情報を自由に売買出来るからです。

「無料で手軽だから」とサイト上で私たちが楽しんで投稿している内容は、「貴重な情報」としてお金になっています。

無料の音楽ダウンロード、動画サイト、占い、懸賞などのサイトは、犯罪者にデータが渡ったり、ワンクリック詐欺にあったりして、さらに危険です。

また、「名前、学校名、写真」などの個人情報や位置情報をもとに、ストーカーに狙われます。

プロフィール写真が、出会い系サイトやアダルトサイトに流れることもあります。



【スマートフォン】

スマホの危険性は、従来型のケータイよりも数段高まります。

自由にアプリが作れるため悪質なアプリが出回り、ウィルスなども多発しています。

スマホのアプリは、スマホ内のデータ(アドレス帳、写真、メールなど)を読み出して外部に送ることができます。

公式サイトで販売されているアプリの4割が、個人情報を外部に送信しているのです。



【ネット依存症、ネット中毒】

自分の意志でケータイやインターネットをやめられなくなると、それは依存症の始まります。

ネットにつながっていないと不安になりイライラしだし、日常生活に支障をきたします。

自分が何をしているのか分からなくなり、攻撃的になり、家庭内暴力にまで及びます。

幻聴、幻覚に悩まされるようにもなります。

韓国では、高校3年生の男子が自宅でオンラインゲームをしている途中に倒れるという、ネットゲーム中毒死も報告されています。

オンラインゲームカルチャーの先進国でもある韓国では、2011年に「シャットダウン法/シンデレラ法」が施行されました。

これにより韓国では16歳未満の深夜0時から朝6時までのネットゲームを禁止していますが、日本では政策的な取り組みはまったく実施されていない状態です。



【コミュニケーション能力】

コミュニケーションの手段は、手紙や電話を抑え、圧倒的にメールが主流となりました。

しかし、メールや掲示板などでは、「会って話す」場合の1%程度しか伝わらないと言われています。

メールでは、主語が抜けたり、文字数が少なく情報が限られる上に、お互いの感情がつかめません。

また、「言いにくいことは、会って話すよりメールやネットの方がラク」と思いがちですが、ここに注意点があります。

メールを打つ時、自分は安全かもしれないけれど、相手の気持ちは大切にされなくなりがちなのです。

メールやネット上でどんなに雄弁でも、それは人が本来必要とするコミュニケーション能力とは言えません。



次回は、トラブルへの対応、ネット社会に生きる子供たちのために家庭で出来ること、このふたつを順次お伝えいたします。



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