昨日と正反対のことを書きます。

昨日は、「愛に満ち、いつも前向き」な姿をお伝えしました。


それが良いことは、わかっている。

でも、愛せないことも、前向きになれないこともある…

それが、生きている私たちの率直な思いでもありますね。

そういう時に素晴らしい人の話を聞いても、感動はするけれど、自分を振り返って余計に落込む…

そんな時もありますよね?


ところで、聖書にはこのような言葉があります。


「力は弱さの中でこそ十分に発揮される」


たとえば、愛せない状況、

前に進めない状況、

災難に見舞われた時、

自分の愚かさを知った時、


そこから目をそらすのではなく、「こんなことじゃいけない」と這い上がろうとするのでもなく、その感情に向き合う。

自分の弱さや人間の弱さに直面し、それを心の底から自覚する。

それが、実は私たちの強さになるのです。


このことは、「マイナスがプラスに転じる」というような意味ではありません。

「ありのままでいいよ」という励ましとも違います。

弱いことが、強さなのです。


強く見える人は、実は弱さを抱えているのかもしれません。

ベートーヴェンは、晩年耳が聴こえなくなるという不運に見舞われましたし、天才モーツァルトは、幼少期から教育パパに生活をコントロールされ、それにより低身長にもなり…

アインシュタインやエジソンは発達障害であったことも世に知られています。

が、ここで目に見える原因を持ち出して、後世の私たちが「それがあったからこそ、天才的な偉業をなし得た」という図式でくくってしまうのは、安易です。

おそらく、その人にとっての弱さとは、周りからは見えないものではないでしょうか?

そして、人知れず抱えた弱さのゆえに、その人は強く生きているのではないでしょうか?


教育論や子育て情報がすすめる「幸せな家庭」に縁がなかったとしても…

忘れ得ないような悲しい出来事があったとしても…

「だから、自分はだめなのだ…」と失望することはありません。


弱さを抱えているからこそ、その弱さのままで、人は強いのです。



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