「わが子が悪い友達の影響を受けて…」という相談を、ときどき耳に、目にします。

果たして。

私がいつも思うのは、「悪い友達なんて、いないけど…」ということです。

教室のどこを見渡しても、わが子の友達を思い浮かべても、見当たりません。


「悪い友達」はいないけれど、「さびしい友達」がいるのです。

何らかの原因があって、家庭や社会に自分の居場所がない。

そういうさびしさを抱えた子です。

そして、そういう友達にわが子が引き合うのだとすれば、わが子が「さびしい」のです。

決して友達の影響ではなく、その友達でないと安らげない原因が、わが子にあるのです。


もしも、わが子の交友関係が心配ならば、心のかぎり抱きしめましょう。

両手で、言葉ででも。


今日は、高校の職場でちょっとしたハプニングがありました。

男子生徒が意図せず、物を消火器に当ててしまい、廊下にあった消火器が作動。

本人もびっくりしたことと思いますが、2フロアが消火薬剤のリン酸アンモニウムの煙でいっぱいになり、息も苦しいほど。

現場に駆けつけて、生徒を教室内に非難させ、当事者といっしょに飛散した薬剤にまみれながらの大掃除。

そうしたら、まったく関係ない生徒が避難場所から出て来て、

「自分も手伝います!」と。

その生徒は、素行やその他の点で、入学当初から「厳重指導」の対象になっていた子でした。


この話、美談ではありません。

「悪い友達」はいないのです。




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