今、鹿児島のホテルのラウンジにいる。
目の前には飲み物があって、
皆さんそれぞれ静かにホテル時間を楽しんでいる。
こういう場所にいると、
なぜか別のホテルのことを思い出す。
で、突然思い出したのが、
JWマリオット・ホテル奈良。
そういえば私、
あのホテル、ものすごく好きだったなあと。
もちろん理由はいくつもあるのだけれど、
かなり大きいのが、
スイートのお部屋にアップグレードしていただいたこと。
はい。
人間というのは現金なものである。
広い部屋に通されれば、
ホテルに対する好感度は一気に上がる。
「素敵なホテルですね」
ではない。
「大好きです」
くらいまで、簡単に上がる。
だって、スイートですよ。
いつものお部屋よりずっと広くて、
空間に余裕があって、
部屋に入った瞬間、
「おおお……」
となる。
ホテルのアップグレードというのは恐ろしい。
一度いい部屋を知ってしまうと、
人間はすぐ贅沢を覚えるのである。
前まで十分だったはずの普通のお部屋を見て、
「……あれ?」
と思ったりする。
いやいや。
十分ですから。
完全にホテル側の術中にはまっている。
JWマリオット奈良で好きだった、もうひとつの理由
そして、お部屋とは別に、
JWマリオット奈良で印象に残っているのが ラウンジ。
私の場合はマリオットの会員特典でラウンジアクセスがあり、
朝食もいただくことができました。
ラウンジアクセスって、
お酒を飲む人にはかなり楽しいと思う。
夕方になると、
皆さん本当によく飲む。
ワインを飲んで、
またワインを取りに行って、
ビールを飲んで、
また何か飲んでいる。
すごい。
元気。
私は瓶ビールを一本いただいたら、
「ああ、もう満足」
となってしまった。
皆さん若いわ。
奈良のものがちゃんと出てくる
でも、私がJWマリオット奈良のラウンジを 「いいな」と思った一番の理由は、
ちゃんと奈良があること。
これ、私には結構重要です。
せっかく東京から奈良まで来たのに、
どこのホテルでも出てくるものだけを食べて帰るのって、
ちょっともったいない。
もちろんホテルの定番料理もいい。
でも、その中にひとつ、
「これは奈良のものです」
という料理があるだけで、
俄然、旅っぽくなる。
JWマリオット奈良では、
アフタヌーンの時間にも、
カクテルタイムにも、
奈良の食材や奈良らしいものが ちょこちょこ登場していました。
この「ちょこちょこ」がいいのよ。
郷土料理をドーン。
ではなく、
ホテルらしい形にして、
少しずつ食べさせてくれる。
私はこういうのが好きです。
奈良県産茄子のテリーヌショコラ
写真を見返していたら、
「テリーヌショコラ 奈良県産茄子」
なんていうものもありました。
チョコレートと茄子。
普通に家にいたら、
私は絶対に合わせない。
というか、
「今日のおやつ、チョコレートと茄子にしよう」
なんて人生で一度も思ったことがない。
でもホテルで出されると食べる。
人間、場所が変わると素直になる。
無花果のティラミス
無花果のティラミスもありました。
こういう一口サイズのものって、
「もう一個くらい大丈夫よね」
という悪魔のささやきが非常に聞こえやすい。
一口だからゼロカロリー、
ではありません。
もちろん。
しかしホテルにいる間くらいは、
そのあたりの算数はしなくてもいいことにする。
大和橘葉麺が気になった
そして私がかなり気になったのが、
大和橘葉麺。
こういう土地のものをホテルで見つけると、
私はすぐ、
「これ買えないの?」
となる。
ホテルで食べて美味しい。
↓
家でも食べたい。
↓
どこで売ってる?
までがワンセット。
ところが旅って、
あとで買おうと思っていると大抵買えない。
今回も結局買えなかった。
あれ、今でもちょっと心残りです。
ホテルラウンジで、私は料理以外も見ている
そしてホテルラウンジに行くと、
私にはもうひとつ楽しみがある。
人間観察。
……文字にすると、
ものすごく感じが悪い。
でも好きなんだから仕方ない。
別にジーッと見ているわけではないですよ。
視界に入ってくる人を見ながら、
「あのご夫婦、仲いいね」
とか、
「あの人、どこかで見たことない?」
とか、
夫と小声で喋るのが好きなのである。
そして私、ホテルのラウンジに行くたびに思う。
ラウンジにいる夫婦って、妙に仲がいい。
これ、不思議じゃないですか。
街中では、
夫はスマホ。
妻もスマホ。
二人でいるのに無言。
なんて光景も結構ある。
ところがホテルのラウンジでは、
夫婦でよく喋っている。
「これ美味しいね」
「次、何飲む?」
「明日どうする?」
なんて。
私たちと同じくらいの世代や、
少し上くらいのご夫婦が、
二人で楽しそうにお酒を飲んでいる。
で、私は勝手に、
「仲いいなあ」
と思っている。
もちろんたまには、
「……あの二人、夫婦?」
という組み合わせもある。
そこから先は、
私の頭の中で勝手にドラマが始まる。
完全に余計なお世話である。
そして夫に、
「あの人たちさ……」
なんて喋る。
もしかすると、
ホテルラウンジで一番楽しんでいるコンテンツは、
料理でも酒でもなく、人間なのかもしれない。
性格が悪い。
でもまあ、いい。
結局、JWマリオット奈良が好きだった
こうして鹿児島のホテルラウンジに座りながら、
奈良の写真を見返していると、
やっぱりJWマリオット奈良、
よかったなと思う。
スイートにアップグレードしていただいた。
お部屋が広くて快適だった。
ラウンジが使えた。
朝食も楽しめた。
お酒もあった。
でも、それだけじゃない。
奈良県産のものが並んでいたり、
大和橘葉麺があったり、
その土地でしか出会わないものを、
ホテルの中で少しずつ味わえた。
私はそこがすごく好きだったんだと思います。
高級ホテルって、
豪華であることはもちろん大事だけれど、
どこの国、どこの県に行っても 全部同じになってしまったら、
ちょっとつまらない。
せっかく奈良に泊まるなら、
ホテルの中にも奈良があってほしい。
JWマリオット奈良には、
それがちゃんとありました。
そして何より、
旅が終わってしばらく経ってから、
別の土地のホテルラウンジに座っていて、
「ああ、奈良のあそこ、よかったな」
と思い出す。
それって、かなりいいホテルだったということなんじゃないかな。
ちなみに今夜も私は、
ラウンジにいるご夫婦をこっそり観察しております。
皆さん、仲がいい。
本当に。
あんみつ
おいしかった!


























