こんばんは!



山口のイチゴ男子こといちごキラキラくるるの中野ですにやり




まだ病み上がり&グズついたお天気のせいでなかなか調子が上がりませんが、書きたい気持ちが蘇ってきたので、前々回のブログ記事の続きを更新したいと思います。




前々回の山口県のイチゴ事情①では、


いちご山口県は全国的に見てイチゴの生産があまり盛んではない。(生産量は全国で下位の方)


いちごそのためイチゴのシーズンが来ても、なかなか山口県産のイチゴがスーパーに並ばない(特に大手の量販店では九州産が売り場を占拠)


いちごイチゴの栽培面積も年々減少(5年余りで約3割減ダウン


いちご農家数、栽培面積とも減っているけれど生産効率はずっと変わっていない。


いちご山口県の農家全体の高齢化率は全国ワースト2位えーん(慢性的な後継者不足)





などという現状を、データを示しながらお話しました。






それを考えると・・・








『これから山口で新しくイチゴ栽培始めるなんて、ハッキリ言って無謀じゃね!?』ガーン





という一つの見方が出来ますが、最近の山口県のイチゴ業界では、ただこの状況を指をくわえて見ているだけではありません❗️




長らく低迷してきた『山口イチゴ』を復活させようと、数年前からある取り組みが始まっているのです。





それがこちら❗️





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イチゴの新品種「かおりの」の導入です。




みなさんは、イチゴの品種と聞いて色んな名前を想像すると思いますが、僕のように西日本で生まれ育った人間からすると、




「あまおう」(福岡県)



「さがほのか」(佐賀県)



「さちのか」(福岡県)



「とよのか」(同)



などが思い浮かびます。カッコ内はその品種が作られた都道府県のこと。さすが全国2位のイチゴどころ、福岡県産の品種が多いですキラキラ




一方、東日本(主に関東圏)にお住いの方だったら



「とちおとめ」(栃木県)





「やよいひめ」(群馬県)





なんかが慣れ親しんだ味なのではないでしょうか?(栃木は言わずと知れた全国トップのイチゴ生産地、群馬も生産量で10位前後と結構な規模なのです)




イチゴは果実が柔らかくて傷みやすいので、リンゴとかミカンなどに比べて、ハッキリ言って長距離の輸送に向きません。




なので、その多くが生産地の近くで流通する「地産地消」の流れが自然と出来ているんです。




でも、東京は例外的に、全国各地からブランドイチゴが空輸され高級青果店の店頭に並びますが、その他の地域のいわゆる街のスーパーには、その地域やその近隣で作られたイチゴが多く並んでいるはずです(僕も上京した際、都内の某百貨店の売り場に行って驚きましたあせるまさにイチゴのデパートやぁキラキラ



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(写真は先日、視察でお邪魔した農家さんのかおりの畑ですカメラキラキラ




で、話を「かおりの」に戻すと、この品種は山口県で作られたものではなく、実は三重県が故郷なのです。



三重県農業研究所というところが、1990年から色んな種類のイチゴを掛け合わせて、新品種の開発を進めてきました。



そして、そのうちの一つが作り手、買い手両方にもとても嬉しいメリット(詳しくは後述)がある品種だという事が分かり、2010年にようやく正式に国に品種登録されたのです。



育成開始から品種登録まで、なんと30年もかかったという研究者たちの汗と涙の結晶なのです❗️(なんだかプロジェクトXみたいですね~イヒ





この品種の良いところはまず、農家の立場から言うと

いちごイチゴにとって最大の病気「炭そ病」にめちゃくちゃ強い!(炭そ病にかかると、一晩で苗が全滅することもある恐ろしい病気ガーン


いちご比較的早い時期に花が咲くので、今までの品種に比べて早く収穫できる。


いちご花とつぼみが連続して出てくるので、余り手をかけなくてもたくさん実が取れる(収入に直結するので、農家にとってはこれが何よりも嬉しい音譜


いちご寒さに強いので、本格的なイチゴの栽培シーズンになる12月~2月頃の冬場でも成長が良い(暖房のコストも抑えられる❗️)



など、色々とメリットがあります。





一方、みなさんのような生活者の視点から言うと

いちごクリスマス前の需要期でも安心してイチゴが買える(早く、たくさん採れるので値段も比較的安定)


いちご酸味が少なくて香りが良いので、とっても美味しい♫(これが何よりも重要お願い




など、とてもメリットが多いため、僕ら生産者の間ではしばらく「奇跡のイチゴ」などと呼ばれていました(映画化もされた、奇跡のリンゴリンゴのパクリか?笑)



山口県では低迷するイチゴ生産を何とかしようと、6年ほど前から主力品種を何にしようか調査研究してきました。



前述のように1から品種を作り上げるには、それこそ気の遠くなるような時間と労力、お金がかかる(30年も待っていられない汗)ので、全国の有望品種から選ばれたのが三重の「かおりの」だったのです。



「かおりの」の詳細について興味のある方はこちらも参考にしてみてください❗️



それで4年前から、県内のやり手農家さんにも協力してもらい、県内のあちこちで試験栽培を重ね、最近になってようやく、市場流通が出来るレベルまで品質と出荷量が伸びてきたのです。



それでも10年近い歳月がかかっているので、新しい品種が皆さんの手元に届くまでには、関係者の方々の大変な努力があるのです(感謝にやりクローバー



山口県はこの「かおりの」を将来の主力品種にしようとしていて、4年後の2019年には、県全体の栽培面積の約60%に当たる、30ヘクタールでこのかおりのを作るように計画しています。




30ヘクタールってピンとこないかもしれませんが、お馴染みの東京ドーム基準でいうと「6.4個分」程度に相当します。とりあえずめちゃくちゃ広いということですね(笑)




なので、ベテラン農家さんだけだなく、僕たちのような若手の農業者の間でも、「かおりの」を主力品種に据えて作る人が増えています。



くるるの農園でも、当面6~7割ぐらいはこの「かおりの」を植える計画です。



もちろん、品種には時代の流れもあるので、イチゴを食べてくださる皆さんにとって、もっと美味しいイチゴが登場したら、そちらに切り替えていくことは言うまでもありませんウシシ(農家にとってはこの、生活者視点がとっても大事です)




とまぁ、長くなってしまったので今日はここまで。




最後までお読み下さりありがとうございましたm(_ _)m




明日もわくわくるる~ウインク音譜音譜音譜