撮影会の朝、

1本の電話が。

スマホのディスプレイには
「小川ふみこ先生」の表示。

何かあったんだろうか…

不安に駆られながら
話を聞くと

なんと
紫陽花のアートに使う小物を

忘れてきてしまったのだと。


葉っぱ。


小川先生のアートは
記憶するほど見ているので

何を指しているのかは
すぐにわかった。


葉っぱ、葉っぱか…


電話が9時半。

自宅から会場まで
道が空いていて30分。

撮影会1部の
開始時間は…ええっ10時びっくり!?

時間がない!!

でもなんとしても

最初のお客さまの撮影には
間に合わせなければ!


「とにかく行きます!!」


でも私の持っている葉っぱじゃ
足りないかもしれない。

クローゼットを開け
1輪ものの造花の葉っぱを全部むしった。
(付け外しできるのだ)

そして
それらを袋にがさっと入れると

キョトン顔の娘ちゃんを抱え
車に乗り込んだ。


着替えさせる間もなかった
娘ちゃんは

肌着のままで

田舎のガキ大将みたいな
格好だったけれど

やむなし!


事故にだけは気をつけて
車を走らす。

基本ビビリーなので
心臓バクバクで

行き慣れているはずなのに
道を間違え

運悪く信号に全部引っかかり

気持ちばかりが焦る。

どうか間に合ってくれと

その覇気を察したのか
娘ちゃんも随分おとなしかった。


そうして

会場入りしたのは
10時15分頃。

まだお客さま同士の
自己紹介の途中で

なんとかセーフ。


ふうう〜


いや、でも

撮影会に誘った
義妹ちゃんを迎えに行かなくちゃ!

今度そっちが間に合わない!!


義妹ちゃんも、
言わば

私の大事なお客さまなのだ。


…で、

結論を言うと
万事うまくいったのだった。


前置きが長くなったけれど
何が言いたいかというと

小川先生の言葉を借りて

たかが葉っぱ、されど葉っぱ

ということだ。

私にはそれが通じたから
行動できたのだと思う。


もし

「おひるねアート」のことを
何も知らない人だったら

葉っぱ?別になくてもいーじゃん

なんてセリフも
言えたかもしれない。


でもそうじゃないはずだ。

小川先生だけじゃなくて
きっとどの講師の方も

アート創作に苦労されていて

小物ひとつひとつに
思い入れがあったりして

そして
やっとこさ完成させた
アートのはずだから

葉っぱひとつでも
欠けちゃいけないのだ。

納得いくアートを
お客さまに提供したい

その想いは強いはずだ。


私はアート創作に結構悩んできたし
(まだ講師になってもいないのにあせる)

「生みの苦しみ」の話も
聞いていたから

小川先生の気持ちが
ひしひしと伝わってきて。


「たかが葉っぱ、されど葉っぱ」


会場に到着して
顔合わせた時点で

先生は汗だくだった。

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それにしても

撮影会に忘れ物って
自分にも起こり得ることなわけで

想像するだけで

恐ろしい…ガーン


私はすごくそそっかしいのだ。


実は、会場に到着して
あまりに動揺していた私は

誤って隣の部屋を開けてしまった。

そこでは
キッズイングリッシュが行われていて

陽気な英語の歌が流れ

外国人の先生が
GoodビックリマークとかVery nice音譜

なんて
レッスンの真っ最中だった。

普通なら入ってすぐに
気づくものだけど

ちょーテンパっていた私は

そこに小川先生の姿を探す。


いるわけがない。


あ、あの、小川先生は…?


オガワセンセイ?ダレデスカソレ?

(とは言われなかったが)


怪しい人物に映ったに違いない。

レッスンの邪魔をしてしまって
ごめんなさい汗


自分のテンパり度合いが
恐ろしい…

致命的なミスをしないよう
ほんとに気をつけたいものだ汗