チューリップの花弁が
ある時は
ぷくぷくっと
熟れたフォルムをしてるのに
別の日には
シュッと細身で
萎れたような姿になったり
同じアートなのに
つくり手のコンディションによって
カタチが変わる。
なーんてことは
撮影会を行う講師としては
ダメなわけで

ではなく
いつだって
何度だって
再現できなくてはいけない。
それって
なかなか難しいし
面倒くさい。
(さらに実際は
撮影会が始まる時間までに
完成させねばならず
手早くつくる必要もある
)
)再現性を確立するために
どうしたらいいかって
それは
繰り返し練習あるのみ
なのだ。
スポットライトを浴び
氷上で舞う
フィギュアスケートの選手が
そこに至るまでに
ターン練習を何百回も
行っているように。
おひるねアート講師に
華やかなイメージを抱いている人が
いたとしたら
実際の
あまりに地味な作業に
びっくりするんじゃないかと思う。
毎晩毎晩
大量の布と小物を
クローゼットから出してきて
床に広げ
ああでもないこうでもない
納得のいくアートができたなら
まだいいが
まあ大抵できなくて
自分のダメさっぷりに
打ちひしがれて
残るは
目の前の惨状…

もはや片付ける気力もない。
「おもちゃ出しっ放しじゃだめでしょ
」
」なんて
とても子どもに言えない
でもそれぐらいしないと
再現性は担保できないのだ、
きっと。
簡単じゃない、
何事においてもそうだけど。
もし私が
お城に住んでいたのなら
それぞれのアートに
専用の部屋をつくろう。
赤の扉は
チューリップの間
オレンジの扉は
にんじんの間
青の扉は
飛行機の間
みたいな。
でもって
失敗作は開かずの間
みたいな

でももちろん私は
伯爵夫人ではなく…
翌朝
お弁当づくりの前に
そそくさと撤収するのであった


