熊というだけで、敵対心を向け、追い詰め、殺してしまうようなニュースが続いていて、怖くて怖くて、テレビがつけられません。

人に近づくようになった本来の理由を考えない限り、本当の解決にはならないと思うのです。
自然を壊したのは人間。エサを与え、境界を乱し、山から食べ物を奪ってしまったのも人間です。

熊の気持ちや怒りを思うと、。
アイヌでは熊は“神様”とされていて、子どもの頃から「なぜ熊が神なのだろう」と不思議に思っていました。
でも今は、少しだけ分かる気がします。
熊は母性愛が強く、ただ生きるために必要なものだけを求め、純粋に生きる。
その姿は、自然そのもの。
熊の子育ての気持ちは人と同じです。
「食べさせなきゃ」「生き方を教えなきゃ」――そうやって命をつなぐ。

純粋だからこそ、神(自然)とまっすぐに繋がっているように感じます。
だからこそ、むやみな殺戮は神の怒りを買うようで、本当に恐ろしい。
アイヌの人たちが熊を神と呼んだ理由――私たちは知るときなのかもしれません。

この世界は、共存の心を失えば、戦争が起きてしまう。
熊との関係も、人間同士の関係も、同じ根にあるように思います。