中学生2人がこの世からいなくなった。
彼らの先生、ご両親、友人たちは一体何を教えてきたのだろうか?
自分が思うに、おそらくは『善意』なのだろう。
だから彼らは安心して夜に出歩き、遠出をしようとしたのだろう。
しかし、実際の世界は善意だけではなく、『悪意』によっても満たされている。
悪意を持った人間によって、平和な世界が破壊される映画『デモリションマン』や『ジャッジドレッド』(両方ともスタローン主演です)を観れば解りやすいかもしれない。
無抵抗な者を許す者は、最初から悪意を持っていないのだ。
悪意があるからこそ、無抵抗な人間を襲う事が出来る。
彼らが悪意に対して、少しでも用心していれば、助かったかもしれない。
彼らは世界の善意を信じて死んだ。
容疑者の人間性を信じて死んだ。
ならば、何故今頃になって周りの者が騒ぐのだろうか?
後になって騒ぐぐらいなら、死ぬ前に注意するぐらいの事が出来なかったのだろうか?
周りの彼らも、本当に世界の善意を信じていたのだろうか?
しかし、その善意は今裏切られた。
彼らは今後どうするのだろうか?
今回の事を忘れて、また世界の善意を信じるのだろうか?
それとも、世界の悪意を信じるのだろうか?
自分が子供の頃は、日が暮れても公園にいると
「早くおうちに帰らないと、こわいおじさんに連れていかれちゃうよ?」
と、通りかかる大人が注意してくれたものだった。
しかし、そんな大人は今の時代にはほとんどいない。
優しさによって作られた偽りの世界の中で、我々は他人事として付き合っている。
彼らが見つかった現場には花束が置かれ、サインペンでこう書かれていた。
「犯人を絶対にゆるさない。」
こう書いた人は、他人事だからこのように書く。
本当に許さないとしたら、どのような行動をとるのだろうか?
実質何もしないのであれば、無意味だ。
せめて、周りに言う事を続けて欲しい。
「早くおうちに帰らないと、こわいおじさんに連れていかれちゃうよ?」
と。