世界ってなんだろう?
俺は『世界』っていうのは『自分が知る事ができる限界』としている。
だから、自分の世界には世界の裏側で貧困に喘いでいる人もいないし、戦争で傷ついている人もいない。
世界はいたって平和で、不況で、ちょっと息苦しい。
それが俺の世界。
でも、この男の場合は違っていた。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/100417/crm1004171000007-n1.htm
30歳の引き篭もり男性が、親にインターネットの解約をされて一家5人死傷という事件だ。
親にしてみれば収入も無いのに、ネット通販でゲームや本を買っている事に腹が立つのは解る。
でも、彼にとっての『世界』とは、自分の部屋とネットの中だけだった。
そして、彼の世界は『侵略』され、無くなってしまった。
生き残った彼が『侵略者』への復讐を考えたのは当然だろう。
家族もこうなるとは思っていなかったし、思っていなかったからこうなった。
ある意味当然の結末、悲惨な事だけれど。
他に解決法があったかと言えば難しい。解決法があったならすでに解決しているはずなのだから。
いやいや、起きてしまった『結果』にあれこれと文句を言うのは簡単な話だ。
何が間違っているとか正しいとか、そんな事は『過程』の事であって、『結果』の後じゃない。
俺が考えるべきなのは『この事件の結果』じゃなく、『この結果を元に、別の件で役立てる事』だ。
それは自分の事でもあり、自分の世界の事でもある。
自分が『このような結果』にならないように、巻き込まれないように、関わらないように、自分の世界を生きていく為に役立てる事、そんな風に色々と考えさせられる事件だった。