自分⑥
入院中は、とにかく時間が長く感じた。

7時起床
8時朝食
10時入浴
12時昼食
13時作業療法
15時おやつ
18時夕食
22時消灯

有り余る時間が苦痛でたまらなかった。

入院中に感じたのは、病院スタッフからの患者を一部人として見てもらえない差別感が否めなかった事。

ほんのわずかなトンチンカンな発言を捉えては、薬を飲むよう促されたり、心無い暴言を吐かれたりと、自分ではないのだが、他人がそういう扱いを見るのもまた苦痛だった。

他方患者同士は、凄く仲が良かった。中には苦手な人も居たが、基本的に皆自分の事は二の次に、まず他人の事ばかり考える、優しい人達の集まりだった。
そういう意味では、居心地は良かった。
皆、他人軸で生きてきた人達ばかりで、自分より他人を優先する余り、自分を押さえすぎて強制終了してしまったという背景が似てる事や、病名は違えど、皆根っこに一様に優しさがある事も実感した。

人の優しさに触れて、退屈しながらも自分の中にも優しさがある事が分かった、調度1ヶ月間の入院生活だった。

ただあくまで、病院内という大変限定的で守られた環境下でのふれあいなので、退院直前には現実世界に戻る事への憂鬱感が少しだけ顔を出して居た。

8月下旬に退院する事となった。