こんにちは〜〜
ブログご無沙汰です!!
4月より我が子、
無事に保育園デビュー!
したのですが、
慣らし保育6日目に発熱、
子は数日でケロッと回復しましたが
しっかり自分にうつり
がっつり寝込んでおりました・・
子どもからうつる風邪の強さナメてました・・
自分の療養、
保育園のドタバタをくぐり抜けたら
あっという間に4月も下旬!!
しかしようやく
まとまった自分の時間が( ´ ▽ ` )
子から離れる寂しさと
仕事がんばらねば!という緊張感とが
まぜこぜになってメンタル絶賛不安定ですが
これから読書ブログを
どんどん更新する予定ですので
生温かく見守っていただけますと幸いです!
ということで
ひさびさの読了本はこちら〜
「三人の逞しい女」という
タイトルに惹かれて手に取りました。
フランスの芥川賞的な文学賞、
ゴンクール賞の受賞作品でした。
この作品はタイトルの通り
三部構成で、三人の女性が登場します。
一人目は弁護士のノラ。
パリに暮らすノラは
長年離れていた父から
突然呼び出され、
単身父のもとへ向かいます。
アフリカでビジネスを成功させた父は
三十年前に息子のソニー(ノラの弟)だけを連れ
母と姉妹を置いて出ていった
冷淡で狡猾な人物で、
過去の記憶がしばしば蘇り
嫌悪感と戸惑いを覚えながらノラは
自分を呼び出した理由を父に問いただすと
父が誰よりも大切にしていたソニーは
刑務所に入っていると語り出し、
裕福だった父の落ちぶれた現在の姿と
ソニーの悲惨な状況に
ノラは気が動転してしまいます・・。
二人目は元教師のファンタ。
同じく元教師の夫・ルディが
ファンタの地元・セネガルの高校で
職を失ったことがきっかけで
フランスへ移住してきたものの
ファンタが働ける場所はなく、
ルディとの仲も冷え切ってしまいます。
教職と縁遠いキッチン設備の会社で
成果をあげられずにいるルディは
ファンタをたぶらかし
フランスへ移住させたこと、
言い争いになって激昂し
心にもない暴言を吐いてしまったことなどを
後悔しながらもどうにもできず、
自責の念に苦しみながら
屈辱的な現実を受け止められずにいます・・。
三人目は
25歳のカディ・デンバ。
子どもを授かれず
悩み続けていたカディは
夫の急死により、
生活を追われてしまいます。
頼れる家族はおらず
夫の家族からも見放され、
わずかなお金と小さな荷物を抱えて
難民同然の姿でアフリカから
フランスにいる「いとこのファンタ」を
頼りにフランスを目指すことに。
しかしその道中は過酷で、
数々の屈辱と暴力、裏切りに
打ちのめされてしまいます。
カディはそれでも自分を見失うまいと
するのですが・・。
三人の物語には
支配的で暴力的な男性に対して
自分らしく生きる権利を奪われた
無力な女性の痛ましい姿が描かれていて、
目をそむけたくなるほど
過酷なシーンもあって
(とくにカディの物語)
この物語のどこが「逞しい」のか・・と
悔しいやら悲しいやら、とにかく
胸が引き裂かれる思いでいっぱいでした。
無力な女性たちは
男性たちに反抗することもなく
(ノラは父の呪いから逃れられず、
ファンタとカディは反抗する
エネルギーすらなく、
ひたすら無力・・という感じ)
過酷な現実を耐え忍ぶ存在としてしか
描かれなかったことがショックでしたが、
ノラが老いぼれながらも支配的な父の
言うことに呑まれまいと堪えている姿や
ファンタの心情は語られないけれど
ルディとの冷淡な会話から感じられる
警戒心と意志の強さ、
カディ・デンバが何度も
「自分はカディ・デンバだ」と
自分自身を鼓舞する姿から
不服従の態度が読み取れ、
その不服従の態度に
「逞しさ」があるのかもしれないと
考えさせられました。
わたしは物語にどうしても
「救い」や「希望」を求めてしまいますが
この作品は「救い」「希望」が
都合よく現実に降り注ぐわけではないことを
しっかりと読者につきつけ、
そして現実的な「逞しさ」を描いたのでは
ないかと思いました。
物語世界ならまだしも、
権力者に真っ向から立ち向かう、立ち向かえる人が
現実にどれだけいるでしょうか?
権力者や理不尽な現実に対して
この物語のような態度をする人の方が
「リアル」なのではないかと
自分自身の環境もふりかえって
考えさせられました・・。
痛ましい、悲惨な物語は
目をつぶりたくなりますが
辛い読後感のなかにも学ぶもの、
考えさせられるものがありました。
過酷な現実を「打破する」という
思考も大事ですが、
過酷な現実に「服従しない」という
思考も大事だということが
胸に強く残りました。




