「三十の反撃」という
タイトルに惹かれて購入した作品。
予想どおりの名作でした!
物語の主人公は、
1988年生まれの韓国人で
もっとも多い名前を
付けられた女性、キム・ジヘ。
学校には何人もの
「キム・ジヘ」がいて、
ジヘはそのなかに埋もれ
平凡な人物だと自他ともに
認めながら育ちます。
やがて30代になり、
厳しい就職戦線に惨敗したジヘは
大手企業の関連会社の
インターン生として
社会人デビューを果たします。
インターンの内容は
カルチャーセンターの
サポート係として
資料のコピーや教室の準備などの
雑務全般を行うこと。
ジヘはここで頑張れば
正社員になれるかもしれないという
期待をひそかに持ちながら勤めますが
あまりにも地味で単調な業務と
職場の人間関係に疲れ、
30代という年齢への焦りもあり
気持ちが暗くなってしまいます。
そんなある日、
カルチャーセンターに
インターン生がもう一人
増えることに。
新たにやってきたのは
ギュオクという熊のような男で、
穏やかな口調の裏には
どこか含みがあり、
ジヘは警戒しながら接しますが
「悔しい思いをしてただ愚痴ばかり言ってるんじゃなくて、何でもいいから行動しなきゃ」(80頁)
と言うギュオクの言葉に乗せられ、
ジヘは社会への“反撃”をする
共犯者のひとりとなるのです。
真面目な人間に正当な評価が
されない理不尽な社会に、
一部の人間だけが
権力、利益を得る社会に、
野心あふれる若者を
保守的にさせてしまう社会に、
パワハラ、セクハラが
横行する社会に、
「騙された方が悪い」という
空気にさせてしまう社会に
一矢報いるために
ギュオクとジヘは、
なりゆきで通うことになった
ウクレレ教室の仲間とともに
ちょっとした“反撃”を行います。
“反撃”とは
デモや訴訟といった
大げさなものではなく、
ちょっとしたいたずら程度のもの。
「共犯者」たちは
それぞれ悔しい思いをした
許せない相手をターゲットにし、
騒ぎにならない程度の
ちょっとしたいたずらを
相手に仕掛けるのです。
「ゲップをやめろ!」
というメモを置いたり
落書きしたり、
卵を投げたり、
やり方はちょっと
子どもっぽい感じなんですが
相手にハッキリ伝わったときの
爽快感たるや!
読みながら一緒に
ガッツポーズをしていました。
そして読めば読むほど
「悔しい思いをしてただ愚痴ばかり言ってるんじゃなくて、何でもいいから行動しなきゃ」(80頁)
というギュオクの言葉が突き刺さり、
そして「行動」を起こした
彼らのスカッとした姿が
とても印象に残りました。
会社員時代、
自分ひとりが反抗したって
生意気な小娘と思われるだけで
どうにもならないし・・と思いながら
イヤイヤ仕事していたことを思い出し、
当時の勇気がなかった自分に
この作品を渡したい、と強く思いました。
彼らの“反撃”は
社会を揺るがすことなく
一日、二日で忘れ去られてしまう
ちょっとしたことではありますし
物語後半部では失敗してしまいます・・。
それでも勇気をふりしぼって
行動を起こしたことは
彼らの胸に強く刻まれ、
そして次の一歩を踏み出す
エネルギーとなるのです。
彼らの“反撃”に
ニヤっとしながらスカッとし、
そして自分の無力さに
打ちひしがれる姿に共感し、
自分も「行動」を起こす人間でありたい!
と勝手に仲間意識を覚えました。
わたし自身30代で
(余談ですが今日32歳になりました!)
この物語からたくさんの
エネルギーをもらいました。
自分自身、ギュオクと同じく
愚痴を言わずに行動しようと
思うタイプですが
ヒヨることもまだ全然あり、、笑
ちょっとしたことでもいいから
言いたいことを言う
やりたいことをやる
おかしいことはおかしいと言う
自分であろうと改めて強く思いました。
社会の矛盾にぶつかって
息苦しさを感じている人や
人間関係に疲れ果てている人に
ぜひおすすめしたい一冊です。
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