こんばんは!!
今日は以前読んだ『ケーキの切れない非行少年たち』の続編が出ていたのでこちらを読みました!!

 

 


前作は非行に走ってしまう少年少女たちに共通する認知能力の低さを指摘し、彼らが心から「反省」して社会復帰するためには認知能力を向上させる教育支援が重要だと主張した一冊になっています。
 
 
ですが、教育が大事!支援が大事!なんてことはわかりきったことなのですよね。
 
 
さらに言えば非行少年たちの保護者(親や先生など)たちが「これまで一切手を尽くしてこなかった」ということはなく、何かしら対策は打ってみたものの結果としてダメだった・・というケースが非常に多いのです。
 
 
彼らが非行に走ってしまったのは必要な支援が行き届かなかったからなのだけれど、
ではどうすれば彼らに必要な支援が届くのかを保護者たちに伝えなければ意味がないのではないか?
 
 
著者の宮口さんは前作を書き終えた瞬間からこのように思い始め、本作の構想を練り始めたそうです。
 
 
本作では非行に走った少年少女たちにどうやって支援の手を差し伸べればいいのか?という、支援者・保護者目線で非行少年たちの実態と対策について書かれています。
 
 

タイトルにある通り、非行少年たちは「どうしても頑張れない人たち」であると宮口さんは指摘します。

 

 

それは前作でも指摘された認知能力の低さゆえ。

非行少年たちは幼いころから他の子よりも「できない」という挫折経験を重ねてきたため「自分は頑張ってもできない」と自信とやる気を失い、頑張らなくなるからさらに周りと差がついて・・という負のループにハマってしまいます。

 

 

さらに非行少年たちの家庭環境は恵まれているとは言えず、安心・安全な環境ではないところで育っている場合もあり、そんな環境では自己成長したいと思うことはできず、「頑張る」以前の問題であったりもするのです。



そんな「頑張る」以前の問題である背景を持つ人たちに、「頑張ろう!」という言葉が響くわけもないのです。



ですが、だからと言って「あなたはそのままで良いよ」と言うのも危険です。

なぜなら頑張れない彼らは周りと自分には能力的な差があることに気がついているからです。



彼らに無理をさせてはいけませんが、かと言って「そのままで良い」とするのは頑張るチャンスを奪ってしまうことでもあり、彼らの成長を止めてしまうことにつながってしまうのです。



「頑張る」と言うのも違うし「そのままで良い」と言うのも違うなら、じゃあどうすればいいんですか??となりますよね。



 宮口さんは支援のポイントとして、彼ら自身に「頑張れない自分をわかってほしい」「もっと良くなりたい」という気持ちがあることを理解し、その気持ちを尊重することと、彼らにとって支援者自身が「信用される存在」「嫌われていない存在」となることなどを挙げています。



「好かれるというのは決して、甘やかすとか機嫌を取るということではない。子どもに笑顔で挨拶をする、名前を覚えている、最後まで話を聞く、子どものやったことをちゃんと覚えている、そんな人と人との基本的な関係なのだ」(89頁)



「嫌われていない存在」という点について書かれた上記の引用が胸に響きました。。



支援のポイントはずばり彼らに「心から寄り添う」ことなのだと思います。

「頑張る」以前の問題である背景を知り、彼らの葛藤を知ることができれば、むやみに「頑張れ!」「頑張らなくていい!」と言えなくなるはずです。



そうして彼らのやる気や可能性を奪わずに距離感を縮める努力を重ねることで、彼らの成長につながる支援のスタートにやっと立てるのです。



これは、言うのは簡単ですが実行するのは難しい問題です。

なるべく口を出さずに彼らの成長を見守ろう!・・と思っても、支援者だって人間ですし、関係性が近ければ近いほどやきもきしてつい余計なひとことを言ってしまいたくなります。



ですが、ここをぐっとこらえることができれば、頑張れない子の成長の突破口が開かれていくのです。



わたしは本書を読んで、

・他人を変えられない、変えられるのは自分だけ

・答えはすべて相手が持っている、コーチはそれを引き出すだけ

・相手の言うことを否定しない、アドバイスもしない

というコーチングの考え方・スタンスを思い出しました。そしてこの考え方が改めて大切であることを身に染みて感じました。



また、接する相手が非行少年たちであろうがどんな人であろうが「相手を尊重する」意識は非常に大切だということも強く感じました。



これからわたしは「保護者」という立場になるわけで、自分の子どもが非行に走ってしまわないよう努力はもちろんしますが、人生何が起こるかわかりません。



自分の子どもでなくても、もしかしたら身近に支援が必要そうな子があらわれるかもしれません。



そんな子どもに出会ったときに「尊重」と「適切な支援」の両方が浮かぶような保護者でありたいと心から思いました。



本書で非行少年たちのさまざまな背景を知り、支援が必要そうな子どもへ自分なりに少しでも出来ることがあるのではないか、と考えさせられましたし、「自己成長のチャンスを与えてくれる」という意味でも教育・学習の大事さを噛み締めさせられました。



非行少年たちが「それでも自分のことをわかってほしい」「自分のことを良くしたい」という気持ちを持っていることを知れたのがいちばんの学びであり救いでした。

きっとその気持ちが更生のいちばんの原動力になるからです。



あとは支援者(保護者)が彼らを信じることができるかどうか。

簡単なことではありませんし、もし自分が当事者だったら頭を抱えてしまうと思いますが・・今後のためにも胸に刻んでおきたい一冊でした。



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