こんばんは〜!!
昨日、吉田修一『横道世之介』を
読み終わった勢いで
続編も読み終えました〜!!
(ぜひ、昨日のブログに目を通してから
本日のブログを見てください!)
本を開いたら著者の吉田修一さんのメッセージが入っていました!うれしい!!
続編はどんな物語なのかわくわくしながら読みましたが、
予想を上回る世之介のぐうたらさにずっこけました!!笑
『続 横道世之介』では、前編から5年後・24歳の世之介の日常と、世之介に関わる人たちの人生模様が描かれます。
24歳の世之介はというと、住まいが東久留米から池袋に移ったものの、代わり映えのしない日々を送っていました。
世之介は大学を一年留年したのちになんとか卒業したものの、就職活動で玉砕してしまい、その後も定職に就けないままバイトをかけもちしながら暇さえあればパチンコ屋に入り浸るという自堕落な生活を続けていました。
九州の両親は「せっかく大学まで行ったのに……」と息子の生活に心から落胆し、世之介はそんな親への気まずさから実家へ帰省しづらくなり、しかし東京で特にやりたいことも見つからず、バイトとパチンコの往復で日を費やすのでした。
世之介のぐうたらさが前編よりも格段に上がっていてあまりの成長のなさに冒頭から肩の力が抜けますが、引き寄せのミラクルさは健在で、本作でもたくさんのミラクルな出会いがあります。
ムショ帰りという強面の理容師のお兄さんや、
パチンコの新台を競い合うヤンキーの姉ちゃん、
留年組で仲良くなった大学同期のコモロンのマンションでミラクルな出会いを果たすシングルマザーの日吉桜子とその息子・亮太。
彼らはそれぞれ強烈なキャラで、世之介はそれぞれの気迫に気圧されそうになるのですが、持ち前ののんびりさと人の良さで彼ら全員と親しくなります。
なかでも桜子とはいつの間にか付き合うことになり、小岩にある桜子の実家へ入り浸るようになってしまうのです。
物語をちゃんと読んでいるはずなのに、いつの間にそんな仲良くなってるの!?とつい驚いてしまいました。笑
続編では、世之介が社会人になったことから、前編ではあまり描かれなかった世間の目や社会の厳しさが鮮明に描かれます。
社会に出るとさすがの世之介も呑気に構えていられず、職場で嫌がらせをしてくる社員の気持ちを推し量り、愕然としてしまう場面も描かれます。
ですが世之介の心が荒むことはなく、引き続きのんびりぐうたら、そして善良でい続けるのです。
この物語では、世之介のそういう人の良さとぐうたらさが関わる人たちの心をゆるく救います。
パチンコの新台で競い合ったヤンキーの姉ちゃんは鮨職人になる道を決意し、
同期のコモロンは就職した企業で仕事ができず挫折したものの海外で再出発を決意し、
すっかり世之介に懐いた亮太は世之介によって思わぬ才能を開花させ、
桜子は成長した亮太に血のつながりがないはずの世之介の面影を見出します。
とはいえ世間的にはヒモ同然のフリーターで、桜子は世之介からのプロポーズを2度も断りますが、世之介は腐ることなく「世之介」のままでいるのです……。
この物語は前編と同じくちょっと切ないラストを迎えますが、最後の一節が特に胸に響きました。
「人生などというものは、決して良い時期ばかりではない。良い時期があれば、悪い時期もあり、最高の一年もあれば、もちろん最低の一年もある。
(中略)
ただ、ダメな時期はダメなりに、それでも人生は続いていくし、もしかすると、ダメな時期だったからこそ、出会える人たちというのもいるのかもしれない。
(中略)
とすれば、人生のダメな時期、万歳である。
人生のスランプ、万々歳なのである。」(403頁)
自分自身、いまが「人生のスランプ」というわけではないのですが、でもどこか「足踏み」な感じはあり、そんななかこの一節を読んですごく気持ちが楽になりました。
横道世之介という人物から刺激をもらったり成長のきっかけをつかんだり、ということは一切ありませんが、心が折れそうなときこそそばにいてほしい相手だと心から思います。
アリ地獄のようなぐうたらさは危険だけれども、世之介の人の良さが頭から離れず、本棚のすみにお守りのように置いておきたくなります。
善良であるって、なんて素敵なんだろう。
わたしもそんな人でありたい。
そう改めて思ったのでした。
そんな風に思えるものがあるだけで、人生がんばれそうな気がします。
自分のなかで思った以上に心の支えになりそうで、世之介に不思議な頼もしさを感じてしまうのでした。
続編も世之介ワールドにどっぷり漬かり、ため息をつきながら物語を読み終えました…。
心が折れそうなときに読み返したい名作です。
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