こんにちは!
早いものでお正月休みも今日が最後です!
テレビをずっと観る(紅白)、初詣に行く、大そうじをする、ストウブで時間のかかる料理をする、初売りに行く、バスタオルを買い換えるなどなど、普段できないことを思いっきりやってリフレッシュできた9日間でした。
もちろん読書もしました!
新年一冊目だし気合いを入れようと思って
この本を手に取りました!
(今年からちゃんと読書ノートをつけてみようと思います)
書店で平積みされているところをしばしば見かけたベストセラーSF小説です。
ぶ厚さにびびり、昨年は手に取る勇気がありませんでした。笑
手に取って読み始め、「これは最後まで読み通せるだろうか…?」という不安がよぎりました。
読めば読むほど深まる謎、
そして読めば読むほど世界観が広がり、
大気圏を突破して、とうとう地球外へ行ってしまうのです…!
正直ついていくのに必死でした。
ど文系の自分にはまだ早かったんじゃないか?と何度も思いました。
ですが、この物語は自分の理解がギリギリ及ぶ範囲をキープしながら進んでいき、なんとか最後まで読み終えることができました。
読み終わった直後の感想は
続くんかい!
のひとことです。笑
なんと『三体』は三部作構成で、
本書はその序章に過ぎないのです…
(続編は今年翻訳されるそうです)
第一部ですら400頁超の大作です。
第二部、第三部はその倍になるのだとか…!
ですが、第一部を読み終わって
この世界観ならば倍の文章量になるのも納得、と思いました。
前置きが長くなりましたが本書の簡単なあらすじです。
劉慈欣『三体』は地球外文明「三体」との出会いの物語であり、とあるエリート科学者の人類に対する復讐物語でもあります。
時代は1960年代にさかのぼります。
舞台は中国。
当時、文化大革命という思想改革運動が起こり、当時の権力者や知識人は迫害と攻撃の的となっていました。
物語は文革時代、とある物理学者が惨殺される場面からはじまります。
紅衛兵(こうえいへい)という文革推進派の若者たちの兵が暴徒化し、政府にも収集がつけられなくなっていました。
物理学者は紅衛兵の狂乱に巻き込まれてしまい、無残な死を遂げてしまいます。
ですが物理学者の思いはその娘・葉文潔(イエ・ウエンジュ)に受け継がれていました。
葉文潔は父と同じく物理学者で、天体物理学の研究をしていました。
彼女は父と同じく迫害される身となり、安全を脅かされる日々を送っていましたが、ある日、彼女の知識が買われてとある軍事施設へ送られます。
そこは巨大なパラボラアンテナの立つ「紅岸基地」という軍事施設。
軍事施設の目的や正体は明かされないまま彼女はここで働くことを決めますが、やがてこの施設の「隠された目的」を知ることになります…。
この物語には葉文潔のほかにもう一人の中心人物がいます。
それはナノマテリアルという応用科学の研究者・汪淼(ワン・ミャオ)。
彼はとある科学団体に目をつけられ、謎のプロジェクトに強制的に参加させられます。
目的を知らされないまま汪淼は非科学的な事態に巻き込まれ、そしてとあるVRゲーム「三体」にたどり着きます。
「三体」は地球外文明の進化を助けるゲームで、歴史や科学の基礎知識がなければ進められない特殊なゲームでした。
汪淼は自分が巻き込まれている現状と「三体」の世界観に呑み込まれながらも、やがてひとつの衝撃的な事実を知ることになります…。
葉文潔と汪淼は数十年の時を経て出会います。
二人の関わりをつなぐのは「三体」。
「三体」はゲームの中の世界ではなく、実際にある地球外文明だったのです。
葉文潔は「紅岸基地」での経験から「三体」文明と通信を試みる科学者として、そして「三体」文明を地球に呼び寄せ人類の改革を企てる地球反乱軍の中枢として活動します。
葉文潔は自分の悲劇的な半生を経て、人類に絶望してしまったのです。
彼女はひっそりと暮らしながらも復讐の時を待ち、同志を増やし続けていたのです…。
そして汪淼は葉文潔が率いる反乱軍に対抗する科学団体の一員として「三体」文明の謎に迫ります。
しかし汪淼ほか科学者に待ち受けていたのは地球文明は三体文明を超えられない、という絶望だったのです…。
「三体」とは、現代物理学では解くことのできない問題「三体問題」に由来します。
「三体問題」とは、三つの天体がたがいに万有引力を及ぼし合いながらどのように運動するのか、という問題です。
(専門外なのでこれ以上のことは触れません)
この物語は
「三体問題」のような物理学の限界を超えた文明があるとしたら…?
そしてその文明と通信を試みることができたとしたら…?
という、これらの「もしも」から始まった物語なのです。
自分の半径5メートル以内のことしか考えないわたしにとってはスケールが大きすぎ、物語に呑まれっぱなしでした…。
ですが、この物語はそうした狭い世界にいるような人間をも手に汗握らせるミステリー展開があり、難解な物理学に少しでも近づけるような配慮が細部に行き渡っていたのでなんとか最後まで読むことができました。
この物語はスケールの大きすぎる世界観を展開させながら、
人類に絶望した科学者の復讐劇と
地球外文明という想像を超えたものに触れたときの人類の衝撃と絶望が描かれています。
しかし、絶望は「ゲームオーバー」ではない、ということが最後に示唆され、“第一部”は幕を閉じます。
読み終わった後、この先どうなってしまうのか…という気持ちと、さらに難解な方向に展開されたらさすがについていけないかも…という不安が混ざり、その余韻が未だに残っています。
物語で登場人物たちは人類に絶望していますが、わたしは人間の想像力と物語の可能性の“無限大さ”に圧倒され、人類って凄くね…!?と感嘆しました。
この先、物語がどう展開されるのか予想がつきませんが(やはり想像力ってすごい)、自分の見えてる世界を圧倒的に拡張させてくれるであろうことは間違いないと思います。
あまりにもスケールが大きすぎてまともな感想が書けませんでしたが…言いたいことはこれに尽きます。
新年早々、凄いものを読みました…。
