こんばんはー!

お盆休みがはじまりましたね!
わたしは昨日から夏休みに入っています!

東京が灼熱なので、ちょっくら涼みに山梨まで来ています。

山梨は東京よりやや涼しいくらいです。
湿度がなくて風が吹くと気持ち良いのですが、日が差すとけっこう暑いです。笑
なので、室内でひたすら読書しています♪
(お出かけしたのに引きこもる。笑)

というわけで現在、涼しい部屋でごろごろしながら読書に没頭…という、とんでもなく幸せな時間を噛み締めています。

そしてさきほどこの日のためにとっておいた(?)一冊を読破しました〜。


2018年本屋大賞受賞作の辻村深月『かがみの孤城』!
頁数の多さにびびって一年以上積ん読にしていました。笑

この物語のキーワードは「中学生」です。

小学生よりは大人しくなったけれど、まだまだ子どもの中学生。

思春期がはじまって、感情の揺れ動きが激しくなる時期の子どもたちが集まる中学校、何事もなく平穏に過ごせたらどれだけ良かっただろう、と自分の昔のことを思い出して少し暗い気持ちになります。

そう思うのはわたしだけではないようで、この物語では「さまざまな事情」で学校に行けなくなった7人の中学生が登場します。

物語の中心人物は中学1年生の安西こころ。
こころは真面目な性格の女の子ですが、ささいなことをきっかけに同級生に目をつけられ、学校に行けなくなってしまいます。

同級生はひょんなことからこころを悪者だと裁き、大声で悪口を言う、無視をするなどの嫌がらせをするようになります。

こころは何もしていないのに悪者にされてしまったのですが、声の大きさに怯えてその子に対抗することができず、やがて決定的なことが起こり、学校に行けなくなってしまうのでした。

家にいるようになっても心の傷は癒えず、母親と相談して別のスクールに通う話をしたものの、はじめの一歩がなかなか出ません。

そんなこころの日常は、ある日を境にがらりと変わります。

ある日突然、部屋に置いてある鏡が光り出し、こころを鏡の中の世界へいざなうのです。

鏡の中の世界には大きな城があり、こころと同様にいきなり集められた6人の子どもたちと、ひとりの「おおかみ少女」が待ち受けていました。

ありえない世界に愕然とするこころですが、「おおかみ少女」はおかまいなしに「この世界」のルール説明をします。

今から約1年間、きみたちにはこの世界で「願いの鍵」を探すチャンスを与える。
そして「願いの鍵」を見つけたものには願いごとを何でもひとつ叶える権利を与える、と。

集められた7人の子どもたちは、突然、有無を言わさず「願いの鍵」探しのミッションを課せられることになるのです。

なぜこの7人なのか、この世界は何なのか、願いの鍵とは…?

こころたちは戸惑いながらもこの世界の謎を明かそうとするのですが、やがて彼らの「さまざまな事情」も明らかになり、物語は思わぬ方向へ進みます。

異世界ファンタジーではありながら、ハリーポッターのようにヒーローになる!ということはなく、彼らは鏡の世界にいながらそれぞれの「現実」を突きつけられます。

彼らは鏡の世界と現実の世界を行ったり来たりしながら、やがてそれぞれの現実と向き合い、乗り越えようとするのですが…。

『かがみの孤城』はありえない世界観で織りなされるとても現実的な物語で、そのギャップにまんまとはまり、夢中で読んで一気に読み終えてしまいました。

最後まで読み終えて、なんて優しい物語だろうとしみじみ感じました。

学校の世界がすべてじゃない。
どうしたって合わない人がいる。
必ずしも闘わなくて良い。
世の中にはいろんな選択肢がある。

中学生だと、どうしても学校の世界がすべてになってしまいがちです(自分もそうでした)。

この物語は別の世界があることを、優しく教えてくれます。
優しく、というのは説教くさくなく、という意味を込めています。

親など身近な人に言われると自分が責められたように感じるけれど、物語だとすんなり入ってくる。
頭ではわかっていてもつい逃げたくなるような耳の痛いこと、自分の弱さを、物語を通してだと受け止めることができる。

わたしは物語からたびたびそんな風に感じたことがあります。
『かがみの孤城』はまさにそんな物語だと思います。

物語は誰かを責めるためのものではなく、救うためにあるものだと強く感じた一冊でした。

もし、自分が中学生の頃に『かがみの孤城』を読んだらどんな気持ちになっただろう、とふと想像します。
うーん、ちょっとセンシティブすぎて敬遠するかなぁ。笑
でも、なんだかんだ言って「こんなことありえないし」とつっこみながらも夢中で読み進めたんじゃないかと思います。

中学生の夏休み読書におすすめですが、中学生のお子さまを持つ親御さんにもおすすめな一冊です。

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