最近忙しさにかまけて「ていねいな暮らし」を放棄しています。
そもそも「ていねいな暮らし」なんてしていないのですが笑、いまは自分のいちばんやりたいことに集中したい!という気持ちが強く、最低限の家事以外はほっぽり出しています。
「自分時間に集中」なんてもっともらしい理由をぶっこいてますが、要するに部屋が荒れている状態を「仕方ない!」と開き直っています。
インテリアブログをのぞくのが好きなのですが、荒れた部屋でインテリアブログを見ていたら猛烈にむなしい気持ちになりました。反省してちょっと掃除しました。
アメブロトップブロガーさんのインテリアブログ、ほんとすごいっす。お宅訪問したい(赤の他人)。
そしてもっとひどいのが食事。
そもそも一人っ子で甘やかされて育ったので家事を手伝わない・料理を全くしないまま成人しちゃいました。
家を出てからも料理は気が向いたときだけ。
でも慣れてないからひたすら時間がかかる。しかもできたと思ったら10分以内に食べきっちゃう。
自分の手際が悪いだけなのに「料理ってコスパ悪い」と思って敬遠し続けていました。笑
最近キッチンに立ってやることと言ったらゆでたまごをゆでることと米を炊くこととハイボールを作ることくらい。うん、ひどい。笑
そんなズボラ―&汚部屋の住人ですが、そんな超ズボラーでも「うおおぉ料理したああぁい!!」と火がついた一冊に出会いました。
本書はフリージャーナリスト・作家の著者が「女」と「料理」についてバッサバッサとぶった斬る料理エッセイ。
読み始めたときに「桐島さんってどんな人だろう? 料理研究家?」と勝手に思っていたのですが、書くことをなりわいにしている人でびっくり!
書くことをなりわいにしたいわたしはぐうの音も出ず、桐島さんの歯切れの良い言葉たちに胸をザクザクに貫かれました。
本書が刊行されたのは1976年。ウーマンリブ(女性解放運動)がさかんな頃にゴリゴリ働いていた著者は「仕事ができる女は料理もできる」と言い切ります。
確かに、仕事も料理も段取り命で先送りは許されません。ダラダラやらずにテキパキこなすスピード感、手間のかかる行程や力のいる作業に耐えうる体力、選択肢が何通りかある場合にバシッと決断する力。どれも仕事と料理にかかせない能力です。
そうは言っても、なかなか器用にできないのが人間というもの……。
しかし桐島さんは仕事も料理もガツガツこなすハイパーな女性です。その自負があるから、言葉のひとつひとつがパワフルで勇ましい。
「料理も仕事もどっちもなんてそんな器用にできないよぉ〜!!」とわめくわたしのようなズボラーの眼を覚ます言葉が書かれていました。
「読者は、私の文章にかなりの強がりを感じられることだろう。(中略)この分業社会で仕事と家庭を両立させるのは、口で言うほど簡単なことではない。しかし、そういう社会のしくみがまちがっているのだから、屈服するわけにはいかないのである。断固強がって、人の二倍も三倍もがんばるぐらいの心意気がなければ、とても社会を変えていくことはできないだろう。」(23頁 プロローグ)
なんてたくましい言葉か……!!
芯の強さと並々ならぬ気合いが言葉のはしから滲み出ています。
まだまだ女性への視線が厳しかった時代、実際に桐島さんは人の2倍も3倍もがんばっていたのだと思います。
こたつでぬくぬくごろごろしながら本書を読んでいたわたしは思わず姿勢を正しました。
本書はそんなパワフルな言葉からはじまり、台所用品について、肉・魚・野菜料理について、おもてなし料理について、世界の料理について桐島さんの知識と経験が惜しげもなく語られます。
この本の特徴はとにかく「料理を義務的にやらない」ことです。工夫を重ね、美味しくゆたかな食生活を心がけることで自分の人生をもっとより良いものにする! という気概が感じられます。
もちろん人間なので何もかも面倒になるときもあり、桐島さんも手を抜くときはあると言います。
けれど手間をかけた先の料理の美味しさと「台所を支配している」「料理を手中におさめる」達成感は何にも代えがたい幸福なのです。
そう語る桐島さんにわたしはすごく憧れます。わたしもそれを味わってみたい!!と心から思いました。
最後に、わたしが料理のやる気に火がついた「最初の一瞬」となった言葉を引用します。
「家事の押しつけに反対する彼女たちは、料理の本など見向きもしないだろう。しかし、そういう女たちこそ料理を愛することが必要なのだ。どうせ一生つきあう相手ならば、重荷としていやいや背中に負うより、積極的に愛して抱擁したほうがいい。そうすればずっと自由におもしろく生きられる。」(23頁 プロローグ)
なんてかっこいいんだろう!
わたしもいつかこんな風にかっこよく言いたい…!!
そう思えば思うほど、料理へのやる気がふつふつと湧いてくるのでした。
ということで、今日は結婚祝いでもらったこのストウブで米を炊くぞーーー!!!
(果たしてこのやる気はいつまで続くのか、乞うご期待……!)
