ぴゃー!
気がつけば一週間以上もブログ更新していませんでしたー!
気がつけばもう年末ー!
なんでこんなに速いんだ!? 時間どろぼうがいるぞ!?
こないだエンデの『モモ』読んだばっかりなのに!? と思いきやもう半年以上経ってる……!!?!
時の流れの速さについていけませんと年末が来るたびに言っているたけしまです。
あ、ここで報告いたしますが
こないだ結婚しましてたけしまじゃなくなりました。
各種手続きに追われている真っ最中&年末の多忙の波に呑まれ、ブログを更新する余裕が全然ありませんでした。
毎日脳みそパンクしそうになってます。ちかれたー。
ブログでは引き続きたけしまでやらせていただきますので、新生たけしま(?)を今後ともどうぞよろしくお願いいたしますm(_ _)m
あぁ、年間150冊読書目標……(遠い目)
努力目標で終わりそうなのですが、読書をやめたわけではありません。
各種手続きの合間にちびちび読書をしつづけ、やっと一冊読み終えました。
| 静かに、ねぇ、静かに [ 本谷 有希子 ] 1,512円 楽天 |
本谷有希子さんの『静かに、ねぇ、静かに』。
SNSをめぐる短編集。
インスタ、ツイッター、楽天ヘビーユーザーのわたしは読みながらそわそわムズムズ。
耳の痛い話で胸さわぎがおさまらず、読み終えた後は若干心拍数が上がりました。笑
本書は「本当の旅」「奥さん、犬は大丈夫だよね?」「でぶのハッピーバースデー」の3本立て。
タイトルだけだと何のこっちゃ……? なのですが、どの物語も出だしから胸をつかまれ、そのままずるずると物語世界に引き込まれていく“磁力”がありました。
「本当の旅」は40歳になろうとしている男女3人が海外旅行に行く話。
常識にとらわれない、どんなことがあっても「いいね」とポジティブに受け止められる人間でありたい。そんな信念を持った彼らは旅のトラブルにもポジティブに対処しようとするけれど、雲行きはどんどん怪しくなって……。という物語です。
彼らは自分が良く知ることならば堂々とクレームができるのに、得体の知れないものにはどう対処すれば良いかわからず「いいね」という反応しかできません。
読みながら彼らの挙動をなぞっていると、旅慣れてないところとか、やたらクレームがキツいところとか、インスタ中毒なところとか、どこか痛々しく描かれるのですが、わたしはそんな彼らを笑えません。結末まで読んで、明日は我が身かもと思って身体が冷え冷えとしました……。あぁ恐ろしい……。
「奥さん、犬は大丈夫だよね?」はネットショッピング中毒の「私」が旦那の付き合いで倹約家の夫婦と旅をする話。
なんでもレンタルや手作りで済まそうとする慎ましい暮らしぶりに「私」は戸惑うばかり。旦那に携帯を奪われている「私」は次第にネットショッピング欲が疼いてどうにもならなくなり……。という物語。
後半部からの「男」の描写が圧巻でした。自分の旦那なのか、倹約家夫婦のほうなのか、溶け込むように描かれてゆく様は『異類婚姻譚』を思い出しました。
楽天ヘビーユーザーのわたしとしてはちょっと心当たりのある物語内容で、購買意欲をくすぐるSNSの距離感を考えさせられました。ネットショッピング禁止令が出たらわたしも禁断症状が出そう。うぅ。
「でぶのハッピーバースデー」は職を失った夫婦が再起を図り試行錯誤する話。
夫は妻を「でぶ」と呼び、妻の一人称は「でぶ」として描かれます。
夫婦は職探しを続けますがなかなか良いところが見つからず、その理由が「でぶ」の歯並びにあると夫は言います。
「でぶ」の歯並びはぐちゃぐちゃで、この歯並びを矯正すれば何もかもうまくいくと考える夫を「でぶ」は鼻で笑うのですが……。
ユーチューバーはあまりわからないのですが、自分が当たり前だと思っていることが実はものすごいコンテンツで、これを発信すれば人生大逆転するかもしれない…!? ということを考える夫婦の気持ちには共感しきりの物語でした。
一昔前なら選ばれた人間しか立てなかった表舞台に、今やどんな人でも立てるようになっています。
もちろんそのためには舞台に立てるだけのパワー(コンテンツ力)がなくてはなりませんが、もともとすごかったけど目立たなかった人がネットを通して脚光をあびるとか、何の取り柄もないと思ったけれどやってみたらできちゃったとか、そういうことがSNSのおかげでどんどん出てきています。
そんな時代だから、有象無象のものに「いいね」としか反応できない人も、中毒になっちゃう人も、過激動画をあげようとする人も出てくるのは仕方ないことなのだと思いました。
『静かに、ねぇ、静かに』をすべて読み終わったとき、わたしはきっと誰もが劇的な人生を送りたいのだろうと思いました。
いまは「いいね」をする側だけど、いつか「いいね」をされる側になりたい。
だってこれまで何でもないと思っていた人までもが注目されるような時代になったのだから。
でもどうすればいいのだろう。
いまを生きる人たちはそんな羨望と戸惑いを誰かしら抱えているのだと思いました。
佐藤航陽さんの本にも書いてありましたが、いまは「モノ」よりも「いいね」が欲しい時代に変わりつつあります。
そういう承認欲求とどう付き合っていくか、これからを生きる人たちの大きな課題のひとつなのだと改めて感じました。
来年こそは承認欲求に振り回されずに生きていきたいです……汗
