現在お世話になっているライティングゼミでお知り合いになった方が、興味深い記事を投稿しています。
人間は、日々の生活で「何を食べようか」とか「どこに行こうか」とかを“自由に選択”している。
しかし、もしかしたらその“自由な選択”は思い込みで、すでに決まった未来に従っているだけなのではないか? という議論が科学や哲学の世界では長年に渡ってなされている……という記事で、読みながら深く考えさせられました。
ふんふんうなずくもののもちろん自分の頭の中で結論が出るわけもなく(笑)、でもなんとなくですが人間は「完全な自由」という状態ではない気がしています。
完全な自由って何さ? って言われたら、うーん、て感じなのですが(笑)
「自由とは制限された枠組みの中でしか存在しえない」というようなことを大学時代に勉強したことがあって。学校であれ社会であれ、何かしらルールが決められた「制限」があるからこそ、「自由」という考え方ができる……みたいな話だったと思います。
この考え方でいくと完全な自由みたいなものはわたしたちにはもはや手に負えず、ブラックホールとか、エヴァンゲリヲンの「人類補完計画」みたいな話になっていっちゃうんじゃないかなぁと思っています。
今日はそんなわたしの持論を後押しするような、そうでないような(笑)一冊を読みました。
『お金2.0』で大ヒットした株式会社メタップスの社長・佐藤航陽さんの『未来に先回りする思考法』です。
ビジネス読書会のメンバーで、ファッションテクノロジー系のスタートアップ企業にいる方からおすすめしていただきました。
本書では、石器からコンピューターに至るまでの人間が作り出したテクノロジーの歴史をひもとき、どうしてここまで技術発達が進み続けているのかの「原理」を説き、そして「未来を見誤り続けてきた」歴史から人間の判断能力の限界に触れ、これらのことを前提としながらテクノロジーの原理・歴史から見えてくる「パターン」を読み解き、これからの社会がどのように変化していくのか、テクノロジーの進化にどのように対処していけば良いのか、ということを予測し考察しています。
著者の佐藤航陽さんは「アプリ収益化支援サービス、独自の電子通貨の発行、そして最近では宇宙事業まで手がける」(12頁)会社経営者で、自身のビジネスの事業展開に関してもこの「未来に先回りする思考法」に基づいて意思決定を行い、当時そこまで競争力の強くなかったシンガポールで市場を開拓し、「世界数億人のスマートフォンユーザーを支える」大企業へと成長を遂げます。
本書には自分自身のビジネスの経験談も踏まえつつ、テクノロジーの進化の仕組みやパターンを解説しています。
自分のビジネスでの成功体験があるためとても説得力があり、将来について考えさせられる一冊でした。
そもそもなんでここまでテクノロジーが進化しているのかというと、人間が「怠ける」生き物だから、というそもそもの気質と、戦争や迫害などの歴史的背景から「そうせざるを得なかった」という必要性に駆られて、という大きな要因があげられています。
『お金2.0』にも記述がありますが、お金の起源は貝殻だそうで、それまで物々交換をしていた人間が物々交換の不便さをどうにかしようとして貝殻を渡すようになったのが「貨幣」の始まりなんだそうです。
こうして人々が日常生活の不便な点に触れるたびに悩み、どうすれば面倒な手間を省けるかを試行錯誤した結果、鉄道、飛行機、洗濯機などの機械が生まれ、いまでもアップデートされ続けているという状況になっているのです。
鉄道は足の延長線上、ミシンは手の延長線上に考えられ作られたものですが、コンピューターは脳の延長線上にあたります。
コンピューターは軍事用に作られたものがはじまりだそうです。敵の弾道を予測するために作られたものが一般化し、大きなパソコンからスマホへどんどん小さく手軽なものに変化しているのが現状です。
今やスマホが当たり前の時代ですが、コンピューターができた当時は「これを完成させないと母国が滅びるかもしれない」という大いなる緊張感の下、開発が進められたのだそうです。
人は怠け者な反面、こうした「○○をしないと生きていけなくなる」という生存本能、防御本能が働いたときには最大限の力を発揮し(火事場の馬鹿力的なものですかね)、テクノロジーの進化のスピードを早めてきたと言われています。
そしてテクノロジーの進化に沿う形で人々はあらゆるビジネスを始め、進化に応じて淘汰されたり更新されたりしていっているのです。
読みながら「なるほどなぁ!!」と頭をぶんぶん振り回しました。
いままで「うわ〜! ちっこい電話出てきた〜!!」「うわ〜!! 軽〜いパソコン出てきた〜!!」といち消費者として驚きっぱなしでしたが、元を辿れば人間の怠け心と生存・防衛本能のたまもので、それはいつ出てくるかの時間の差こそあれ、思いついた段階ですでに決められた「未来」だったわけなのです。
ぬおぉ〜〜!! なるほど〜〜!!
テクノロジーの原理についてはなんとなくわかった気がしました。
しかし問題はここからです。
さっきから言っているように、人間は怠け者で、どうやらその怠け心には際限がないようです。
究極まで行ったら「人類補完計画」まで行きそうな気がしますが(笑)、いまでも人間の悩みを解決しようとテクノロジーは進化し続けているのです。
さらにインターネットの普及により、その進化スピードは爆発的に加速しています。
昔のように既存のサービスやテクノロジーにしがみついていては生きていけなくなるかもしれません。
AIの登場により、今後消えゆく職業が多々あり、将来多くの仕事がAIに取って代わられるのは時間の問題だと言われています。
そんな現代を生きるわたしたちは、超スピードで変わりゆく現在と未来に向かってどのような心構えで生きていくべきなのか?
ここが本書の主題です。
……わたしは最後まで読み終えて、正直一度ではなかなか飲み込めませんでした(´;ω;`)
おそらく自分が開発だったりビジネスだったりに携わるような仕事をしていないからでしょう。今やっている仕事(秘書)はAIに取って代わられる職業の筆頭にあげられているので、熟読して将来に備えたいと思います。
本書のキモについてはぜひ実際に手にとって体感してほしいと思います。
わたしがとにかく思ったのは「思考停止状態をできるだけなくそう!!!!」ということでした。
現代社会についていけなーい! という人は一読の価値ありです。
