おかざき真里『阿・吽』5巻1/12発売@cafemari
私はこの本をのびのびと推したいために、フォロワーさんを洗って16歳未満と思しき方たちを片っ端からブロックしたのでした。そんなもん何の足しにもならないのですがきいてください『夫のちんぽが入らない』。 https://t.co/dH6xPbpNQN
2017年01月17日 14:51
そんな「私」が、大学に入って数日で後に夫となる人と出会い、付き合い、結婚するに至る。
そこだけでも掘り下げられるところはたくさんあるのだが、タイトルの問題がいかんせん大きく、夫との出会いはあっさりと描写、いやむしろ割愛されている。
タイトルの問題を解決しようと血の滲むような(実際流血している、、)試行錯誤をしても上手くいかない。さらに「私」と夫はどちらも教職の道に進み、それぞれ担任を受け持つのだが、このクラスもひどい。
先生の言うことは聞かず、学級崩壊、というか先生をいじめるために一致団結している、という切なすぎる状況。
夫婦どちらも教師だからこそ、夫に言えないことが増え、「私」の心の闇はどんどん深くなる。
そして「私」は心がおかしくなっていく。
さらりと書いてしまったが、本当にわけのわからない行動に出てしまう。家庭で傷つき、学校で傷つき、満身創痍の「私」はさらに自分を傷つけることでしか日々をやり過ごすことができなくなってしまうのだ。
夫婦仲は良くも悪くも「兄妹」のような関係で、まあまあ良好な関係であることだけが救いだが、肝心の問題が大きすぎて、上手くいかなすぎる「私」の運命に読みながら嘆かざるを得ない。
この本は、とにかくもう、本当に、上手くいかないのだ。
しかし本書には「工夫」はあっても「解決」という言葉は出てこない。
本書は「解決」ではなく「受け容れる」という「覚悟」を示した一冊だ。
タイトルの大問題もそうだが、本書は「私」が母親からの暴言や暴力を受けていたこと、学級崩壊の原因となった問題児の家庭環境、「私」が心の病に罹ったこと、まあまあ良好な夫婦仲だが実は夫は風俗狂いなこと、などなど、それぞれが一冊の本になっていてもおかしくない問題を一冊で抱えている。
「私」はこれらの問題を「解決」することができなかった。だが、「私」は懸命に「解決」しようと努力していた。
ああ、この人が救われてほしい。入ってほしい。読みながら願い続けたが、最終的に「私」は「私」の人生を受け容れる。
「私」の覚悟には、流した血の生々しさや強烈なエピソードに裏打ちされた凄みがあった。誰にも何にも言わせない、という強い力を感じた。腹を括ることができるほどの努力が本書には詰まっていた。
「私はこうやって生きることを決めた。」と言い切れる人をわたしは尊敬する。
著者はまさしくそんな人で、著者に敬意をあらわしたくて読書感想文を書くことにした。
少しでも興味が湧いた人は、ぜひ読んでほしい一冊だ。

