2012年6月5日本日ついに飯舘村新天地を求める会で行ったアンケート結果が公開されます。メディアへの発表は福島県庁の記者クラブで行われる予定です。数字や調査方法へのいろいろな憶測が飛びそうですが、調査対象は先月村役場が行ったアンケートとほとんど同じであり、方法も同じ形式といっていいでしょう。(村役場も世帯主宛にのみアンケート調査を行ったようです)新天地を求める会では住民の意向をこれからの村の施策に反映してもらいたいということを強く訴えてきました。しかし、村ではアンケートも取らず、除染は国是との意味不明な掛け声のもと、除染・全員帰村を標榜してきました。それであれば自ら有志が資金を出して、アンケートを取ろうということになったのがいきさつです。
我々の予想では、旧住所への世帯主宛の調査では大半が帰村希望になると思っていました。今回の調査対象は全村であるため除染廃土の仮置き場となった小宮地区の意見はそれほど強調されず、我々の思惑とは違う回答が出ると思っていました。それでも少数意見として移住希望者が確実にいることをはっきりさせることに意義があると思っていました。ところが実際の結果は、全回答者576名の49.1%(283名)が帰村するつもりはないと回答したのです。除染が成功すれば戻るという選択肢を細かく用意したにも関わらずこの結果には正直驚いております。国(村)が安全宣言をすれば戻るといった人が次に多く13.5%、今すぐにでも帰村したいという人が6.6%でした。村全体が1msv/年になれば戻るという人でも8.9%にとどまりました。
帰村しない理由については除染が困難82.7%(帰村しないと答えた283名中の割合)、国や村が安全と言っても信用できない74.2%、帰村しても農業ができない67.5%とつづきます。健康や子供や孫の問題など今回選択肢として挙げたすべての項目で50%以上の人が理由に選んでおり、たくさんの要因で帰村が不可能であると多くの人が考えているようです。
帰村を希望する293名(50.9%)の方を対象にした設問では避難生活の限度は2年20.5%、3年28.7%、5年23.9%、その他10.2%、無回答15.0%でした。さらに、避難生活の限度を越えた場合の対応は移住を希望する37.5%、避難環境を改善して待つ34.5%、帰村する12.6%、無回答15.4%でした。
ここまでを見てもまさに住民の気持ちがよくわかる結果であると思います。少なくとも私の予想に反して、私たちの考え方と住民の多くの人が同じような考えを持っていることがわかりました。この結果を村ではどう見るのでしょうか?慌てて行った村のアンケート結果はどうなのでしょうか?そしてこれらを参考にして住民の意向に応えられる施策を国や村は行う事が出来るのでしょうか。画一の自分都合の政策を国や村が取り続けるようであればそこには国民不在のムラという箱モノだけが残ることになるでしょう。明日には詳細なデータを掲載できると思います。