身につけた所作 | 魔女になる夢

魔女になる夢

ちいさい頃の夢は「魔女になる」だった、

1970年代最後の夏に生まれた女の日記。




明日は燃えるゴミの日。
うちのマンションは前日から出しておける。
ゴミを溜めまくって捨てる私は、
大小2袋、両手に持ってゴミステーションへ。
すると、親子が同じように捨てにきていて、
部屋に戻るところだった。
「こんばんは」と挨拶を交わすと、
男の子は踵を返してゴミステーションへ。
私はもちろん、隣にいたお母さんも驚いて
「どうしたの?」と声をかけたけど、
なんと私のために、
ゴミステーションの扉を開けて戻ってきた。
扉は簡単に開かないようになってる。
両手がふさがった私には手間がかかると
想像つくから、自分で考えてさっと動いた。
「わぁ、ありがとう!素敵!!」
私も瞬時に言葉が出た。
この瞬間は、これまでの彼の生き方の賜物。
10年くらいかけて身につけた所作。
最初は人に教えられたことなのかもしれない。
言われないとできなかったかもしれない。
でも、確実に自分の行いにしている。
そんな人に私はなれているかな。