人生を美しく整える
マナー講師の 佐藤 夕 です
日常を少しだけ美しく整えるための
マナーと生き方のヒントを綴っています
先日、
友人と出かけた帰り道のこと。
楽しい時間を過ごしたあと、
駅へ向かいながら
おしゃべりをしていました。
その友人は、
いつ会っても新しいことに挑戦していて、
興味のあることを学んだり、
行ってみたい場所へ足を運んだり。
年齢を重ねても好奇心を失わず、
毎日を楽しんでいる姿が
とても素敵だなと感じています。
その日もふと、
「○○は、いつも新しいことをしていて、
楽しそうに過ごしているよね。
そんなところが素敵だなと思ったよ」
と伝えてみました。
すると友人が、
少し笑いながら、
「え? 夕さんも一緒じゃない?」
と言ってくれたのです。
思いがけない言葉だったので、
なんだか照れくさくなりました。
でも同時に、
とても嬉しい気持ちになりました。
自分のことは、
案外、自分では見えていないものですね。
私自身は、
「新しいことに挑戦している」
という意識はそれほどなく、
興味を持ったからやってみる。
行ってみたいから行ってみる。
知りたいから学んでみる。
ただ、そんなふうに
過ごしているだけでした。
でも、
友人から見ると、
それが「新しいことを楽しんでいる人」に
見えていたのですね。
自分では当たり前だと思っていることが、
誰かから見ると、その人の魅力になっている。
そんなことも
あるのかもしれません。
そしてもうひとつ、
この日の帰り道で感じたことがあります。
それは、
「素敵だな」と思ったことは、
心の中だけで終わらせず、
言葉にして伝えてみる。
ということ。
大げさに褒めるのではなく、
「そういうところ、素敵だなと思うよ」
「いつも丁寧だよね」
「そういう考え方、いいなと思った」
そんなふうに、
自分が気づいた相手の魅力を、
そのまま言葉にして届ける。
それだけでいいのだと思います。
もしかしたら相手にとっては、
自分では気づいていなかった
自分のよさかもしれません。
今回の私のように。
そして不思議なことに、
人の素敵なところに目を向けていると、
自分の見える世界も
少しずつ変わっていくように思います。
「あの人の、こういうところが素敵だな」
「あんな気遣い、嬉しいな」
「こんな考え方もあるんだな」
そんなことに気づけるようになると、
日常の中には、
思っていた以上に
心があたたかくなる瞬間があることに気づきます。
マナーというと、
美しい言葉づかいや
立ち居振る舞いを思い浮かべる方が
多いかもしれません。
もちろん、
それらを身につけることも大切です。
でも私は、
目の前の人をよく見て、
その人の素敵なところに気づけること。
そして、
それを自然な言葉で
相手に届けられること。
そんなことも、
人と人との関係を心地よくする
大切な力だと思っています。
考えてみると、
「気づく」というのは
面白いものですね。
人の素敵なところに気づく。
誰かの小さな気遣いに気づく。
季節の変化に気づく。
そして、
自分自身のよさにも気づく。
同じ毎日を過ごしていても、
何に気づけるかで、
見える景色は少し変わるのかもしれません。
皆さまのまわりにも、
「素敵だな」と思う方はいらっしゃいますか?
もし思い浮かんだら、
今日はその気持ちを
ひとつだけ言葉にして
届けてみてはいかがでしょう。
もしかしたら、
そのひと言が、
その方自身もまだ気づいていなかった
素敵なところを
教えてあげることになるかもしれません。
そしてきっと、
伝えた自分の心にも、
小さなあたたかさが残ると思います。
今日の品運
素敵なところに気づける人は、
日常の中にもたくさんの美しさを見つけられる。
気づいたことを、
やさしい言葉で届ける。
その小さな循環が、
人と人との間をあたたかくしていく。


