【ASD・ADHD当事者 IQ53 小籔伸也さん
障害を受け入れ俳優の道へ
~台本を使わない演技指導から学んだこと~】
Gakken発行月刊誌 実践みんなの特別支援教育
インクルーシブインタビュー連載担当してます![]()
今月号は、障害者専門の芸能プロダクションに所属する、俳優の小籔伸也さんにお話を伺いました。
※前談略
小籔:僕は5年前に亡くなった母と二人暮らしだったのですが、
母は重度の視覚障害があり、筋萎縮性側索硬化症(ALS)という病気もありました。
母からは18歳までしか面倒を見られない、
なんとか高校には行って、自立してもらわないと困ると言われていたので、
中学2年生頃から学校にもなんとか通うようになりました。
学校では全くしゃべることはありませんでした。
ただもう目立たずそこいる。
給食だけ食べて六時間目が終わったらやっと帰る、
という感じで毎日を送っていました。
楽しかった思い出はほとんどないです。
当時はスマホもパソコンもなかったので、テレビを見ている時だけが楽しくて。
ドラマなどでお話に没頭すると、日常から離れられました。
それが今の活動にもつながっているかもしれません。
■受け入れられなかった障害の診断
雨野:高校に進学されてからはどのようにすごされたのですか。
小籔:話しができる人も何人かできたのですが、
2年生のときに顎の病気で手術をすることになり、
手術の前後に精神的に不安定な状態になってしまって。
そこで検査を受けたことから、IQが53、知的障害と発達障害があるとわかりました。
雨野:検査の結果についてどのように感じましたか。
小籔:当時は急に言われてもすぐには受け入れられなかったです。
診断を受けても障害者手帳はとらずに、他の人にも言わなければわからないので、そのまま高校を卒業しました。
卒業後は家をでて上京、職場の寮で生活をしながら新聞配達の仕事をはじめました。
当時テレビアニメが好きだったことから、声優の仕事をしたいと思い、働きながら声優の専門学校にも進学しました。
雨野:ご自分で生活するようになって大変だったことはありますか。
小籔:幼少期から母親の身の回りの手伝いをしていたというか、やらざるを得ない環境だったので、お風呂の掃除や洗濯、掃除掃かけ、簡単な料理は一人でできるようになっていました。
当時は嫌々やっていたところもあるけれど、母親のおかげかなと思います。
ただ、お金の管理が身につくまでは大変でした。
気づいたらなくなっている。借金をしたこともありました。
仕事と学校の両立もできなくて、専門学校は途中でやめることになってしまいました。
学校にもなじめなかったんです。
※中略
雨野:専門学校を辞めてからはどうされたのですか。
小籔:新聞配達の仕事も長くは続かず、声優の夢もあきらめて、普通の仕事をしようと思いましたが、失敗ばかりでうまくいきませんでした。
そのうちに、障害を受け入れて、手帳を申請した方が生きやすくなるのではないかと思うようになりました。
そんなとき、ダウン症の女優さんがメディアに出演されているのを見たんです。
障害を表に出して芸能活動をしてもいいんだ、と思いました。
そこでいろいろ調べているうちに、今の障害者専門の芸能プロダクションを見つけたんです。
所属が決まってからは、演技のレッスンを受けたり、プロダクション主催の舞台に出演させてもらえたり、エキストラでテレビドラマに出演したり、映画に出演するようになりました。
これまでは障害を隠そうとしてどうしても関係が希薄になりがちだった、人との関係性も、大きく変わりました。
仲間とのレッスンは、自分にとって憩いの場、自分の居場所みたいなものにもなっています。
■台本を使わない指導が演技を理解するきっかけに
雨野:俳優としての活動を始めて難しかったのはどんなことですか。
小籔:初めのころは、台本を読んでもその意味が理解できませんでした。
僕にとってはただ文字が書いてあるだけで、そこに感情があるということがわからなかったんです。
だから演技をすると言っても、ただ文字を声に出して読むだけでした。
それが、演技指導の先生のレッスンを受けてから読解力が上がってきた実感があります。
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先生はどのような指導をされたのか?また、演技によって生活にも変化があったという小籔さん
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ここまで読んでくださった方 どう思われましたか。
私は、小籔さんが今ここに、お元気で生きておられることは本当に奇跡的なことだと感じ、それを率直にお伝えしました。
どこかで命を落としていてもおかしくなかったと思います。
その奇跡を可能にしたのはなんだったのか?
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長男ハル自閉っ子は地域の支援級在籍
シングルマザー2児の母
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